この記事は、家で取っている地方紙の一面に掲載されていたものである。
我々は、何でもかんでも「完全」であることを求める。
しかし物事には、「完全な最高水準」というものは、有りえない。
なんとなれば、物事には寿命というものがあるからである。いうなれば、「評価、価値」というものには、寿命があるということであり、別な言い方をすると「賞味期限」があるということでもある。
第一、これまで「最高水準」と言われてきたものに、少しの間違いも無かったものは、皆無である。
例えば「最高水準の医学」と銘打たれていたものが、
C型肝炎に侵されたりしている。
それにまた、物事には本体が持つ欠陥と、外部からの作用との相乗性との効果が、甚大で想定が伊野間の行動を起こさせる。
こうした甚大な負の作用を起こさせるのは、「最高水準」を目指そうとすればするほど、その反対の「最低水準」へ向かわせようとする働きが加わることにある。即ち「逆進性」である。
「孫子の兵法」ではないが、「前」ばかり見るのが「能」ではない。「後ろ」も見なければならない。
「勝つ」ことばかりにこだわらず、「負けるが勝ち」と行かなければならない。
そうでないと、「桁違い」な損失を招く。