二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

掃除からの気づき

2009年09月05日 | 経営って何?!
私は毎日、治療院の便所掃除をしています。以前は1週間に1回はしっかりやって、後は軽く…なんてやってましたが、今は毎朝、これが日課みたいになり、やらないと気持悪いな~なんて感じになってきました。

たわいのないことなのですが、つい最近、便所掃除をしていて気づいたお話をしたいと思います。

私は便器を洗うのに、柄のついたスポンジを使用してずっと掃除をしていましたが、先日、そのスポンジのこする部分ペラ~ンと剥がれてしまいました。最近、生活も慌ただしく買いにいく暇がなかったので、
「スポンジはまだ使えるから、手で便器をこするか」
ということで直接便器に手を入れてこすったところが…なんと、なんと
「こんなところに汚れがあるな」「手でこすったほうが汚れがしっかりとれるな」「磨いた後の光沢が違うな」「大便を流した時に汚れが残りにくいな」など気づきがたくさんあったのです。

手で直接洗うということは、手に意識を集中し、手で探っていくことでもあり、自分の掃除に対する意思が現れやすいのだと思いました。また、腰をさらに低く屈め掃除をしますので、さらに謙虚に便所に向かうことができ、様々な自分の至らなかった所が発見できたとも言えるのかもしれません。

本当に人生常に勉強だと思いましたし、どんな場所にも人生に、仕事に繋がる学びが存在するんだな~と思ったのでした。

また、便所掃除をしていると、例えば、公衆トイレや旅行先のトイレに入った時でも次に使う人が気持よく使えるように、掃除をする人が嫌な思いをしないように使うようになってきました。これ銭湯の洗い場でも同じなんですよね。

相手を思う心、気遣う心、今の時代に最も大切なことは”便所掃除で養われるのかもしれませんね

≪トイレ掃除というのは、他の掃除よりも下を向き、身をかがめて行う場面が多くなります。つまり、掃除をする形そのものが謙虚な姿といえます。
さらに、身をかがめることで普段は気づかなかった汚れに気づき、その汚れを手で拭くことによって「きれいになっていく」状況を全身で感じることができます。
手というのは、特にその指先は人間の感覚の中でもっとも敏感なものであり、自分の意識が集中する部分だと思います。
そこから感じ取ることも多いのと同時に、自分の意思が指先に伝わる中で、どこをどう拭けばきれいになるかということが自然にわかってくるのです。≫

『鍵山道場 人間力を磨く法則』  鍵山秀三郎 著


まさしく鍵山さんが言われるような体験でしたね

また、拭くことは=福ことなのかもしれませんね。

いくつになっても、この仕事を続ける限り、死ぬまで掃除を続けていきたいと思っている「今」2009年の晩夏、初秋なのでした。

※ちなみに上記写真は、頂きものの胡蝶蘭を撮影したものです。
 明るい時に撮ればいいのにね~

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
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