仕事がようやく目処が立ち、エアポケットのような時間・・・
ふと窓に目をやると・・・
くりっとした目が光っている!
「ヤモリだ!」
会社の窓には深夜になると、よくヤモリが出没します。
夜、明かりに集まる虫などを捕食しているようです・・・。蛾などが主食のようですが、場合によっては結構大きなカマキリなども捕まえています。
ガラスなどのつるっとした面にもへばりつき、虫との間合いを計っているようです・・・。
射程距離に獲物が入ったと見るや、最後のステップを踏んで、(目にも止まらぬスピードで!)次の瞬間、獲物はすでに口の中・・・。この間たぶんコンマ何秒の世界。
今日のヤモリ君、よく見ると反対側の桟にもう一匹、更に下の方にももう一匹いるよ!
この方たちが何を狙っているのか?
よく見ると巣に帰れなかったのか、はたまたこれから巣を作る女王なのか、スズメバチが1匹ガラスにアタックを繰り返しています・・・。
スズメバチは若干弱っているのか、ガラスに止まろうとしてずり落ちたり、何度もガラスに衝突をしたりの繰り返しです・・・。
ヤモリ君たちはスズメバチが間合いに入ってきたときには尻尾がクネクネッと動いて臨戦態勢に入ったことがありありと分かりますが、なかなかどうしてスズメバチのその凶暴そうな外観に飛び掛る踏ん切りがつかない様子です!
しばらく見ていたらヤモリは諦めたように視界の範囲から闇の中へ消えていきました・・・。
スズメバチ強し!
最近読んだ本より・・・
なんといってもこいつらを置いて他には「地上最強の生物は無い!?」と断言できそうな生き物がいました。
岩波科学ライブラリー 122
「クマムシ?!小さな怪物」 2006 岩波書店 鈴木 忠 著
そのへんに生えてる苔などに普通にいるらしい「クマムシ」という微生物。(体長0.1~0.8mm位。)
知ってますか?私は名前くらいは聞いたことがありましたが・・・。
こいつらを顕微鏡で覗いてみると・・・
大体こんな感じ・・・。(クマというよりとなりのトトロに出てくる猫バスだね~)
乾燥等で環境が悪くなると、樽型に変身する!
この状態だとまさに最強!!
真空、高温・低温(絶対零度の摂氏-273℃~150℃)、高圧(マリアナ海溝の最深部の約6倍の6,000気圧)、ヒトの致死量の1,000倍以上の放射線、もなんのその、果てはレンジでチンしても平気だという・・・。
水無しの乾燥状態で120年は平気とのウワサも・・・水をかけて3分もすると復活するらしい・・・。
こんな生き物がいるとは驚きですが、更に夢が膨らむのは「宇宙クマムシ!?」
樽型の状態で風などに飛ばされて移動するクマムシも考えられるそうだが、「過去に地球に巨大隕石が衝突した際に宇宙に放り出された樽があったと考えるのは全くの絵空事ではない。」とのこと。また、その逆に宇宙から飛来したという説もあるとか・・・!?
とにかく作者がクマムシ研究が楽しくてしょうがないという思いが伝わってくる一冊でしたよ!