ショック!!
いろいろあって後回しにしているうちに、前回(9月分)の読書の記録、遂にアップせずに流れてしまいました(涙)
「読書メーター」前月のまとめ機能が翌月ひと月しか有効でなく、9月・9冊分の読書の記録がブログにはアップできず・・・
まあ、読書メーターには記録は残っているんですがね。
気を取り直して今回(10月分まとめ)以降は早めのアップを目指します。
月はじめに重いのを読んじまったお蔭で(切り裂きジャック事件の真相に迫る、P.コーンウェルの力作。)あとは軽めの物中心になりました・・・
というわけで、とりあえず規定冊数は何とかクリアした10月分の読書記録です。
2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2765ページ
ナイス数:50ナイス
書く前に読もう超明解文学史―ワセダ大学小説教室 (集英社文庫)の感想
当然ながら、作者の主観は色濃く反映されてはいるが「文学史」として体系的に現代まで小説がどのように書かれ、読まれてきたか、非常に分かりやすく解説されています。「文学の横綱とはだれか」において、東の横綱、西の横綱が、紹介されていますが、ナルホド、ナルホド。ちょっと興味あるでしょ?理由は読んでのお楽しみですよ。村上春樹の初期作品が私には分からなかった理由もわかりました。数多紹介されている笙野頼子、多和田葉子、松浦理英子等子女流作家にも俄然興味が・・・。
読了日:10月30日 著者:三田誠広
五十嵐大介: 世界の姿を感じるままに (文藝別冊/KAWADE夢ムック)の感想
五十嵐大介ファンには(もちろん、そうでない人にも・・・)読み応えたっぷりの一冊。特に「精霊の守り人」「獣の奏者」の上橋菜穂子との対談が良い。杉浦日向子からの影響についても随所に書かれているが、それも納得。他にも様々な「五十嵐大介」の成り立ちについて知ることができます。五十嵐作品を未読で、昔「野生の王国」、「兼高かおる世界の旅」、「学研まんがひみつシリーズ」なんてのが好きだった人がいたら、ぜひ読んでみていただきたい。私?次は、処女作品集「はなしっぱなし」を読んでみたいと思います。
読了日:10月28日 著者:五十嵐大介
捨てがたき人々 下 (幻冬舎文庫)の<ahref="http://bookmeter.com/cmt/42316633" title="捨てがたき人々 下 (幻冬舎文庫)のウチ●さんの感想">感想
ジョージ秋山の様々なエッセンスが詰まった作品ではあるが、散々広げておいたストーリーを回収する前に、連載打ち切りになってしまったのか??尻切れトンボの終わり方が、非常に惜しい感じがします。人間の性、欲望を縦糸に、宗教を横糸に紡いだ物語、現代社会の歪を浮き彫りにしてジョージ流の落とし方は如何に!?と、思っていたんですがね・・・
読了日:10月26日 著者:ジョージ秋山
捨てがたき人々 上 (幻冬舎文庫)の感想
上・下巻で1,200ページ近くある。かなりのボリューム。レビューは下巻のほうにまとめます。
読了日:10月24日 著者:ジョージ秋山
帰ッテキタせぇるすまん (マンサンコミックス)の感想
謎のセールスマン・喪黒福造を主人公とする異色ピカレスク作品。’80年代の終わりに突如、巨泉のバラエティ番組「ギミア・ぶれいく」でアニメ「笑うせぇるすまん」として初めてお目にかかった時は衝撃的だったですね。人間の潜在的な欲望をまんまと表出させ、破滅へと導く。「このせぇるすまんのモデルはファウストの悪魔メフィストフェレス」(藤子不二雄A)と聞き納得。突然、大平透の「ドーン」という声が聞こえてきそうですよ・・・。
読了日:10月23日 著者:藤子不二雄A
読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング (Nanaブックス)の感想
目新しいことは無かった。(読書メーターで)レビューを書くようになってからは、アウトプットを前提とした読書が必然となってきている。月10冊内外の読書量ならば本の気になる一文があったページの角を折っておく、マーキングする、レビュー書く、整理する・・・このサイクルで結構うまくいっているかな、と。ただ、引用されていた北方謙三の言葉には頷く。「旅行に持っていくのは既読の面白かった本。」旅行の時に読みたい本、つらいときに読む本、そういった長く付き合える本を探すことが常日頃の読書の目的と言っていいかもしれません・・・
読了日:10月21日 著者:奥野宣之
ごくらくちんみ (新潮文庫)の感想
杉浦日向子最後の作品集。「小説新潮」に6年近くもかけ連載されたもの。隠居後、病と対峙し、命のありったけを出し切られたのかと・・・。「4時のオヤツ」と並び、掌編スタイルの小説。終話に近づくにつれ、各々の食べ物(酒の肴)の魅力にも増して、人の心の拠り所、帰っていく場所を感じさせるような印象的な作品が多くなっています。解説が切ない・・・。
読了日:10月20日 著者:杉浦日向子
真相 (下)―“切り裂きジャック”は誰なのか?の感想
ヴィクトリア朝末期ロンドンはイースト・エンドの陰鬱な風景が目に浮かぶ。多くが散逸してしまったとはいえ、ジャック・ザ・リッパー事件関連の証拠品、写真の数々が実際に公文書館にて公開されているとは。本書を読む限り、限りなく「黒」としか思えないシッカートの魅力的な風貌には戦慄さえ覚える。上・下巻を通読して、最後に上巻・扉にある献辞に改めて衝撃・・・スコットランド・ヤードのジョン・グリーヴ副警視官へ・・・貴方なら捕まえられたはず・・・
読了日:10月18日 著者:パトリシア・コーンウェル
真相“切り裂きジャック”は誰なのか?(上) (講談社文庫)の感想
「私は小説は好きではない」と公言した森博嗣が著書「小説家という職業」のなかで、読んでいることを明かしたコーンウェル。かなり積んどいた中から。これが渾身のノンフィクションであることは知らずに・・・。初めに結論ありき、高名な画家w・シッカートこそが悪名高き「切り裂きジャック」の正体、と断定。帰納的な手法で、現代科学の見地から、外堀を埋めてゆく。散逸している数々の手掛かり、その取得に莫大な私財をなげうってまで資料収集した結果は!?事件史上最大の謎に挑戦しえたのは、ミステリーファンの浄財あってのことだったとは皮肉
読了日:10月9日 著者:パトリシア・コーンウェル
読書メーター
来月は気力・体力を充実させてまた何でもバリバリ読んでいきますよ。応援よろしく。
出戻り読書家さんにも優しいですよ。
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