こんばんは。
10月から11月にかけては自分的には結構釣りに行けまして、(その後行けてませんが・汗)その反動?という訳ではありませんが、読書量はイマイチでした・・・
本日のところは、10月分読書のまとめを以下に・・・
2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1132ページ
ナイス数:14ナイス
イケナイ宝箱―ようこそ鬱の世界への感想
(ameba books)永らく著者のゆる~いファンだった。日本全国をオートバイで回り、インドを放浪し、次は何処へと、思っていたら「あちら側」へ行っていたお話し。鬱になる過程をこんなに克明に再現できるとは凄いの一言に尽きる。「オレは発狂する」の章の恐ろしさといったら!精神科医との対話「鬱にならない人の特徴」に納得。(物事を好き嫌いでパッと決める、私自身は若い頃はそうではなかったが、現在はそんな人になりました。)過剰なまでの自意識とデリカシー、押さえても書かずにいられない意欲、こういう体験をして初めて作品に昇華されてくるのだと納得。
読了日:10月20日 著者:素樹文生
つれ釣れなるままに (ちくま文庫)の感想
小津安二郎の「東京物語」に助監督として携わった著者は、30年後に伝説の漁師を描いた「秘伝」で第90回直木賞を受賞する。この作品に実名で登場する竹岡の漁師「名人源内」について書かれた章や突きん棒漁について書かれた章は出色。(他は結構寄せ集め感もありますが)環境破壊やコマセ釣りへの嫌悪を露にする旗手として頑張っていらっしゃいました。著者の小津安二郎との仕事について書かれた「絢爛たる影絵」もとても良い作品でしたよ。
読了日:10月15日 著者:高橋治
そんなこと、気にするな (廣済堂新書)の感想
他の桜井本で読んだような内容がチラホラ・・・冗長、と思っていたらばいきなり琴線に触れる部分があったり。不思議な方です。基本、桜井さんは変わらないのだと思いますが、編集者によってどのような本が出来上がるのかは大きく変わってゆくのかな。「どうせ避けて通れない苦しみなら、いっそ楽しんでしまったほうがよほどうまくいく」この精神はとても役に立ちそうなので座右の銘に列挙させていただくこととします。
読了日:10月5日 著者:桜井章一
大衆芸能ざんまい―娯楽・極楽・お道楽〈しょの4〉 (中公文庫)の感想
大衆芸能史の貴重な記録。お笑い芸人たちの日常が垣間見えます。テレビを見ていると何でこの人、人気を保ち続けてるのかなという芸人さんがいますが、テレビに現れるのは彼らのほんの一面であることがよく分かりました。当然ながら、舞台、高座を金を払って観ていない人には分かりませんが、 生き残っていく人たちに共通するのは芸の確かさ。これは間違いないことなのだと思います。巻末の私的大衆芸能13年史も良かったです。
読了日:10月5日 著者:高田文夫
読書メーター
実は・・・読書メーターに9月分のまとめをする前に消されちゃいまして、こちらに自家製まとめを載せておきます・・・
2016年9月の読書メーター
読んだ本の数6冊
新宿スペースインベーダ―昭和少年凸凹伝(新潮文庫)の感想
画像不在
意外や大当たり。現在アラフィフ男子世代にはど真ん中でした。雑誌「昭和40年男」の世界。当時の小学生流行事情だけでなく、心持ちまで再現して見せた記憶力と筆力には脱帽。(冬でも心意気としては半袖・半ズボン。ギリギリ許されるのはナイロンのウインドブレーカー、とかね。)第九章「ぴょこたん」には泣けたなぁ。こういう切ない気持ちを書き表すことができるのは玉袋さん、相当な才能をお持ちのお方なのですね。。
読了日:9月25日 著者:玉袋筋太郎
弱いロボット (シリーズ ケアをひらく)の感想 | |
岡田 美智男 医学書院 2012-08-24 売り上げランキング : 79953 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この本は医学書院の「ケアをひらく」というシリーズの一冊。深い一冊。なぜホンダのアシモの歩行が魅力的なのか、自動販売機が発する「アリガトウゴザイマシタ」が有難味がないのか、国費でロボット研究をしていた元ATR(国際電気通信基礎技術研究所)職員の著者が分かりやすく説明。結局は全てがコミュニケーションに帰結。開発した数々のロボット(と、呼んでよいのか?)はいわば五体不満足なわけだが、そこに大きなコミニュケーションの秘密が隠されていたとは!万人におススメ。日本もまだ捨てたもんじゃない。
読了日:9月20日著者:岡田美智男
大富豪アニキの教えの感想 | |
兄貴(丸尾孝俊) ダイヤモンド社 2012-06-22 売り上げランキング : 11362 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
なかなか面白かった。自己啓発本を読むつもりは無かったのですが、豪快な語り口が嫌悪感を払拭してくれました。アニキの教えは確かに良いことを色々言ってはいるが、小市民には実践はなかなか困難!だからこそ実際に実行しているアニキはサワヤカなんでしょうが・・・。この本にはちょっとした仕掛けがあって、最後まで読むと「えっ!?」となるようになっていますよ。
読了日:9月20日 著者:兄貴(丸尾孝俊)
半七捕物帳〈2〉 (光文社時代小説文庫)の感想 | |
岡本 綺堂 光文社 2001-11 売り上げランキング : 97778 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
相変わらず安定の面白さ!(これを言ったら怒られそうなんで小さな声で。)会社の昼寝前読書に適した本、10分間で深く眠るために様々なポイントがあるんですが、①面白すぎず(ハラハラ・ドキドキしすぎないということ)②つまらなすぎず③適度なところで節目のある文章④程よい厚み(大変失礼ながら枕にさせていただきますバチアタリ。)すべてを満たしているのだ。しかし、読んでいた本、最後の一編途中で落丁していて大ショック!ばちが当たったぁ~。
読了日:9月10日 著者:岡本綺堂
ガセネッタ&シモネッタ (文春文庫) | |
米原 万里 文藝春秋 2003-06-10 売り上げランキング : 1104 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ロシア語通訳から作家に転身した米原万里初読。どんなガセネタと下ネタが出てくるのか?と、おもったらなかなか奥の深いエッセイ集でした。同時通訳という職業の凄さもさることながら、今は無きソ連という国の理念の凄さには恐れ入った。(あくまで理念ね。)社会主義国の内情はこちら側にはほとんど知られてはいないが、考え方は素晴らしいものがある。人間に馴染むかどうかは別にして。そんな部分を覗かせてくれる小窓のような快作でした。
読了日:9月5日 著者:米原万里
人生論ノート (新潮文庫) | |
三木 清 新潮社 1978-09 売り上げランキング : 11855 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
かつての学生必読の書、ということでしばしばその名は目にしていた哲学者であり、社会評論家でもある三木清の「人生論ノート」。手に入れ読み始めると、150頁ほどの薄い本ながら中々読了できずにいた。読者におもねるところなく持論を言い放っているようにも思えるが、正直なところ私の読解力だと気軽に読める本ではなかった。いくつかの「金言」に対してページをドッグイヤーしてみたが、再び開くのには随分と時間がかかりそうだ。
読了日:9月1日 著者:三木清
イカ・ストックで食いつないでおりまして、イカ料理関連はまた投稿いたします!
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ひと頃時代物にはまりまして、岡本綺堂は読んでいませんが、山手樹一郎の長編は読破したと思います。
ところでウチ●さん、リンク貼らせていただいてよろしいですか?
こんばんは。
duoさんも一族だったのですね(笑)
山手樹一郎も不滅の面白さですよね!
岡本綺堂は和製コナン・ドイルの趣ですが、不思議な話を書かせたら天下一品。100年経った作品も全く色褪せていないのは驚愕に値します。おススメです。
リンクの件、こんなマイペースなブログでよろしければよろしくお願いいたします。
こちらもリンク貼らせていただきますので、ご迷惑でなければよろしくお願いいたします。
さっそくリンク貼らせていただきます。
半七捕物帳も読んでみます。^^