「THE FIRST SLAM DUNK」を公開初日に観てきました。
この映画に関しては公開前から批判的な声が多くネット等に上がっていました。
声優さんたちを一新したこと、映像の3DCG化、製作スタッフがスラムダンクを知らないこと、あらすじなど一切伏せていたことetc.
でも昨夜見たネットには、映画を観た人たちの「感動」「感謝」の声が溢れていました。
SLAM DUNK(スラムダンク) は1990年~1996年にかけて週刊少年ジャンプで連載されていた漫画です。
子供の頃から少年漫画も好きだった私は、この漫画が掲載されていた当時もジャンプを買っていたし後にコミックも買いました。
31巻もあるのに主人公桜木花道のたった4か月間のバスケットを通じて成長していく姿を描いたストーリーです。
映画の感想は。。ネタバレになってしまうといけないのであまり詳しくは書きませんが「素晴らしかった!」と思います。
映画の導入部分では一瞬「?」→タイトルが出る頃はドキドキワクワク→観ている間は様々なことを思ったけれど→観終わった後は「最高!」でした。
バスケットボールのドリブルの音、ゴールする時の音、バッシュのキュキュッという音。
実際にバスケットの試合を観ているような臨場感。
静と動の使い分け、緩急の差が際立っていたように感じました。
音楽もすごく良かったです!
私はTVアニメも見ていましたが、声優が変わった点についてもそれほど違和感はなかったですし
絵に関してはTVアニメよりも原作に近くて良かったです。
感動に浸りながらエンドロールの「原作・脚本・監督 井上雄彦」の文字を見てすべて納得でした。
「こんな『SLAM DUNK』は初めて観た」という体験を
「やるからには原作をただなぞるより新しい視点でやりたかった」
原作者のこういう思いがしっかりと表現された映画だったと思います。
ただ色々省いた部分も多いので、それぞれのキャラのファンたちにとっては「え~?あそこ削るの!?」とか思う部分も多々あると思います。
ハチャメチャ問題児の桜木が、たった4ヶ月であそこまでのプレイができる選手になったこととか
相手チームがどれだけすごい強豪だったのか、とか
最後のシュートにはどれだけの意味と価値があるのか、とか
安西先生のすごさとか。。
原作を知らない人にはわかりにくい(伝わらない)部分もあったように思いました。
もし、この映画を観に行こうと思っている人の中で原作を読んでない(又は昔読んだけど忘れてる)人がいたら、
絶対に読んでから行った方が数十倍楽しめるし感想も変わってくると思います。
山王戦は漫画では25巻~最後の31巻まで続く長い試合です。
特に後半戦は27巻からの5巻も使って描かれているほど力が入っています。
過去に漫画が中途半端で終わっているとか、その理由が編集部との確執だとか色々噂がありましたけど
原作者の井上雄彦氏自身が「あの後を描いたとしても、山王戦以上の試合は描けない」からだと言っていたというのを読みました。
それを読んだ時にすごく納得しました。
漫画も最後の方はセリフのない描写だけで展開していきますが、映画はそれを最高の形で映像化していたと思います。
批判していた人も、昔からのファンもそうでない人も。。観たらきっと何か感じるものがあるのではないでしょうか。