かつてやまんばが住んでいたという伝説のある 大姥山 は、にっぽん百低山のひとつで標高1006m、大町市八坂 にあります。
伝説では「紅葉鬼人という赤い顔をした女が、八坂村の一角の一番高い山に棲んでいた。
紅葉鬼人は有明山に棲んでいた八面大王と恋仲になり、ついに大王の胤を宿した。
月満ちて生まれたのが金時(金太郎)である」ということで、金太郎伝説 もある山でした。
大姥様と金太郎の伝説の紹介や遊歩道マップなどが展示されている 赤土ポケットパーク と 大姥神社前宮。
子供の夜泣きなどのもとになる「かんの虫」を退治する「虫切り鎌」が奉納されていました。
麓の集落では、山姥は子育ての神様 として信仰されてきたのだそうです。
ここで安全祈願をしていきます。
いよいよ登山開始。
道の所々に金太郎が立っていました(笑)
大姥神社本宮 へ。。
昔は本宮より奥は女人禁制と言われ、女性が入ると天候が荒れると言われていたそうです。
ここでも安全祈願のお参り。
大姥様と金太郎は賑やかなことが好きだったため、地元ではお祭りの際に手作りの花火を打ち上げるという風習が古くからあるのだそうです。
手作りの大きな筒が置いてありました。
さあ、いよいよ 金時の小径 と呼ばれる 鎖場 です!
鎖場は9箇所あるそうで、1ヶ所ごとに番号が振ってありました。
片足を安定した場所にかけ、片手で鎖を持ち、もう片方の手で岩か木などにつかまって空いた足で登る、という 三点支持 を教わり
この日のために買った滑らない手袋でしっかりつかまりながら、鎖を頼りに急な岩を登っていきます。
「ファイトー!いっぱぁ~つ!!」の世界かも。。
何本かの鎖を登ったので3/9くらいクリアしたのかと思っていたら、次に表示されていたのは2/9!
ひぇぇ~~~(+_+) やっと1ヶ所クリアしただけですか??
9/9を終えるまでには何本の鎖を登らないといけないのでしょうか?不安。。
鎖場を6/9まで登ったところで、大姥様と金太郎が住んでいたといわれる大穴 へと移動。
圧巻!!
横30m、高さ10m、奥行き6m。
洞窟の奥の割れ目に耳を当てると波の音が聞こえ、越後の国「青海町上路」に通じているといわれているそうです。
また、青海町上路には「上路山姥の洞」という伝説があり、この洞は信州の大姥山に通じているといわれているのだそう。
似たような伝説が残っているのが面白いですね。
↓ 大穴からの展望と、大姥様が留守の時に金太郎が入れられていたという 大きな岩のつぐら。
猫つぐら は聞いたことあるけど、昔は人間の子供用のつぐらもあったなんて初めて知りました。
残り3つの鎖場を登ると、やっとやっと!頂上です!!バンザーイ v(^^)/
頂上には テレビアンテナと東屋 がありました。
「大岡西テレビ中継放送局 信越放送 長野放送 テレビ信州 長野朝日放送」と書いてありました。
昔の言い伝えを覆すような青空!(ちなみに私、晴れ女です♪)
帰りは 大姥の散歩道 の方へと行きました。
大姥山をぐる~っと周るので時間はかかりましたが、穏やかな道でホッとしました。
登山途中でみかけたキノコたち。
熊の目撃情報が多いこの時期、よりにもよって金太郎伝説のある山に行くなんて。。(金太郎と熊ってセットでしょ?!)
と熊鈴をシャランシャラン鳴らしての登山でしたが、いたのは 野生のカモシカ でした。← ポケットパークのすぐそば辺り。
赤土ポケットパークと前宮の前には 国道19号線 が通っていて、それに沿うように 犀川 が流れています。
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大姥山と金太郎の伝説(明日香荘)