面白い指摘であるが将に其の通り、東京電力(どの電力も同じ)の体質が云うまでも無く、官僚体質そのもの、責任を拡散して個人の責任を見えなくする手法を目指しているのは間違いない。 そして出来うるならば、自分達が所属する組織の責任も、言葉で逃れられるものなら、逃れたい。 そんな姿勢がありありと言う、東電の姿勢を、革新寄りの東京新聞が指摘している。
筆者は、メモ代わりに其の一覧表だけでも、ここに取り出すことにした
*** 以下引用 東京新聞 12/4付より ***
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011120402000034.html

福島第一原発事故をめぐる政府や東京電力の記者会見では、しばしば珍妙な用語が飛び出す。 「事故」と言えばいいのに「事象」が使われる。 「老朽化」は「高経年化」、「汚染水」は「滞留水」に。 「危険性を隠したがる原子力界の潜在意識の表れだ」と指摘する原子力の専門家もいる。 ヘンテコな原子力用語を検証した。 (谷悠己)
まず、政府がしきりに使いたがる「冷温停止状態」。
「冷温停止」の本来の意味は、定期検査などで原発の運転を止め、密閉された原子炉の中で冷却水が沸騰していない安全な状態のことだ。
政府などは「状態」を加えた「冷温停止状態」という言葉をよく用いる。 事故収束に向かっていることをアピールするためのようで、細野豪志原発事故担当相は「慎重な表現を使っている」と強調する。 しかし、原子炉の密閉性が失われて高濃度汚染水が大量に建屋内に残っている現状は、「冷温停止」の状態とかけ離れている。
原子力界では、言い換えや造語で、危ない印象を消し去ろうとの動きが続いてきた。
全国には、運転をはじめて三十年以上たつ原発が二十数基ある。 記者会見で、「原発の老朽化」を問うと、担当者は必ずといっていいほど「高経年化につきましては…」と言い換えて答える。
「古くなった部分は取り換えるから、(原発に)老朽化はあり得ない」のが原子力界の「常識」だという。 しかし、圧力容器や格納容器など主要部分は交換できない。
建屋にたまった放射能濃度の高い汚染水を「滞留水」と言い換えて呼ぶのもひっかかる。 表面の放射線量は毎時二〇〇〇ミリシーベルト超もあり、汚染水の方が実情に合う。
汚染水を浄化して出る高濃度の放射性汚泥は「廃スラッジ」と言い換えているが、同様に人が近づけるような放射線量ではない。 言い換えは、問題を見えにくくする。
片仮名、英字も多用される。ウランに毒性の強いプルトニウムを混合した核燃料は「MOX燃料」と呼ばれる。プルトニウムの使用が最大の特徴だが、「P」の字は含まれない。
極めて高い放射線量のため、いまだに建屋内の様子がよく分からない福島第一3号機でもMOX燃料が使われている。
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*** 以上引用 終 ***
筆者は、メモ代わりに其の一覧表だけでも、ここに取り出すことにした
*** 以下引用 東京新聞 12/4付より ***
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011120402000034.html

福島第一原発事故をめぐる政府や東京電力の記者会見では、しばしば珍妙な用語が飛び出す。 「事故」と言えばいいのに「事象」が使われる。 「老朽化」は「高経年化」、「汚染水」は「滞留水」に。 「危険性を隠したがる原子力界の潜在意識の表れだ」と指摘する原子力の専門家もいる。 ヘンテコな原子力用語を検証した。 (谷悠己)
まず、政府がしきりに使いたがる「冷温停止状態」。
「冷温停止」の本来の意味は、定期検査などで原発の運転を止め、密閉された原子炉の中で冷却水が沸騰していない安全な状態のことだ。
政府などは「状態」を加えた「冷温停止状態」という言葉をよく用いる。 事故収束に向かっていることをアピールするためのようで、細野豪志原発事故担当相は「慎重な表現を使っている」と強調する。 しかし、原子炉の密閉性が失われて高濃度汚染水が大量に建屋内に残っている現状は、「冷温停止」の状態とかけ離れている。
原子力界では、言い換えや造語で、危ない印象を消し去ろうとの動きが続いてきた。
全国には、運転をはじめて三十年以上たつ原発が二十数基ある。 記者会見で、「原発の老朽化」を問うと、担当者は必ずといっていいほど「高経年化につきましては…」と言い換えて答える。
「古くなった部分は取り換えるから、(原発に)老朽化はあり得ない」のが原子力界の「常識」だという。 しかし、圧力容器や格納容器など主要部分は交換できない。
建屋にたまった放射能濃度の高い汚染水を「滞留水」と言い換えて呼ぶのもひっかかる。 表面の放射線量は毎時二〇〇〇ミリシーベルト超もあり、汚染水の方が実情に合う。
汚染水を浄化して出る高濃度の放射性汚泥は「廃スラッジ」と言い換えているが、同様に人が近づけるような放射線量ではない。 言い換えは、問題を見えにくくする。
片仮名、英字も多用される。ウランに毒性の強いプルトニウムを混合した核燃料は「MOX燃料」と呼ばれる。プルトニウムの使用が最大の特徴だが、「P」の字は含まれない。
極めて高い放射線量のため、いまだに建屋内の様子がよく分からない福島第一3号機でもMOX燃料が使われている。
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*** 以上引用 終 ***