今月初めに流通ジャーナリストの金子哲雄さんが逝去されました。
亡くなる前に、自分の葬儀の段取りを決め、会葬者へのお礼の言葉などをきちんと準備していたことがマスコミでも話題になりました。
「さすがだ」、「いざ自分の時にああはできない」、などと様々な識者が発言していて、私はちょっと不安になりました。
「昨今はやりの終活ブームに火がつかなければいいけど…」
金子さんの素晴らしいところは、全日本仏教会の事務総長でもある戸松師から死生観について、生前たっぷりと教授してもらっていること、奥さんと二人できちんと話し合っていること、などです。
一般の方が陥りがちな、間違った終活とは
「葬儀社に葬儀の見積もりを出してもらう」「子どもに迷惑をかけないように互助会に入る」
などで、これでは本末転倒です。
なぜならば、本人が「人は死んだら無だ」と思い、子どもたちも「人間は死んだらゴミだ」と思うのならば、葬儀なんかしない方がいいからです。
まずは、家族と本人の死生観の共有、これが一番大事では無いでしょうか。繰り返しますが、金子さんはそれがしっかりできていたから、葬儀の段取りを決められたのです。
他には「俺は葬儀なんかしなくていいと思うんだけど、子どもがせめて葬儀くらいはっていうんだ」、あるいはその逆の場合も、子どもたちに任せるべきで、勝手に、葬儀社なんか決めてはいけないでしょう。
以前、新聞のコラムで「団塊世代は死ぬ時まで自分の好きにしたいなどと言う。迷惑をかけたくないという言葉は、今まで迷惑をかけてこなかったという傲慢さの裏返しだ」という記事があり、ハッとしました。
人の死に対する感情は大まかに3種類あります。
自分が死ぬ、これは大抵「恐い」という感情です。
大切な人が死ぬ、これは「悲しい」という感情です。
見ず知らずの人が死ぬ、これは新聞で何々会社の創業者が亡くなった、という記事を読んだときのように「へーそうなんだ」という感情しか起こりません。
葬儀は「悲しい」と思っている人たちがするものであるべきです。
ちなみに、互助会には絶対に入ってはいけません。単なる囲い込みです。互助会に収めたお金はゴルフ会員権と同じで返還義務はありませんし、他社に葬儀を頼みたくてもできなくなってしまいます。ちなみに金額は先方のいいなりになるだけです。大きなホールを持っている、ということはそれだけ維持費がかかっています。流山にはちゃんと柏、我孫子と合同で建てた公営のホールがあるのです。
参考までにこちらもお読みください
そういえば、家を建てる時にもいろいろな方から話を伺いましたが、住宅展示場のモデルルームは維持費に一ヶ月約100万円かかるそうです。そして、営業マンによる月の契約数は1,2件。新聞やテレビの広告、連休などに催されるイベント、、、、様々な費用、全部、そのメーカーで建てる人が知らずに負担しているのです。
新聞に芸能人を使った広告をバンバン出している葬祭業社が、いい業者だなんて決して思わないでください。逆にそういうところこそが、、、以下略。
写真~
久しぶりに珍しいバルーンを発見。パチパチ!
『バルーンしらすぼし』others classにUPしました~
| Trackback ( 0 )
|
|