読書日和

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戦争に近づいているのは -集団的自衛権-

2015-09-06 17:09:51 | 政治


写真は8月14日の東京新聞一面に載っていた記事です。
「秘密保護法 言わねばならないこと」という連載に俳優・香川京子氏が言葉を寄せていました。
最初の出だしに注目してみてください。

「この一年ぐらいで急に戦争が近づいてきた感じがする」とのことです。

相手(テレビと新聞)が執念の偏向報道を仕掛けてきているのでこちらもその都度指摘しますが、戦争に向かっているのは日本ではなく中国のほうです。
現在進行形で南シナ海及び南沙諸島を侵略してフィリピン、台湾、ブルネイ、ベトナム、マレーシアと激しく対立し、陸でもインドやブータンの領土を侵略してやはり激しく対立。
日本の尖閣諸島についても領海侵犯を繰り返し、ついには領空侵犯までし、領土を侵略しようとしています。
武力で他国の領土、領海を奪い取る凄まじい覇権主義国家ぶりを露わにしています。
つい先日の9月3日には「抗日戦争勝利70周年記念式典」として大規模な軍事パレードを敢行。
中国人民解放軍から1万2千人が参加し、戦車、戦闘機、弾道ミサイルといった兵器が多数登場していました。
弾道ミサイルは短距離、中距離、長距離それぞれが登場し、特に長距離の大陸間弾道ミサイルにも核弾頭が搭載可能となっていることには大きな意味があります。
これはアメリカのほうまで核ミサイルを撃ち込めるようになったということであり、軍事的な威嚇となっています。

ここで疑問となるのが香川京子氏や瀬戸内寂聴氏憲法9条を極度に崇拝する人達などの主張です。
こういった人達は文字通り”軍”を率いて武力で日本を始めとする他国の領土を侵略しようとする中国については一切を見ないようにして何も言わず、日本が中国の侵略から国家国民を守ろうとする時だけ「戦争反対!」と叫びます。
安全保障法制(集団的自衛権)に反対してデモを行っている「SEALDs(シールズ)」のような人達や安保法制に大反対な社民党や共産党も中国の武力によって露骨に平和を乱す行為には何も言わず、なぜか中国ではなく日本に「戦争反対!」と叫びます。
そこにものすごい矛盾を感じます。
ちなみに「SEALDs」は一般の普通の学生による団体を名乗っていますが実際には共産党傘下の極左過激派暴力集団、「民青同(日本民主青年同盟)」が主導していることを指摘しておきます。
※参考記事
”一般の”学生が立ち上がる - 安全保障法制反対デモ-

それと、写真の香川京子氏の言葉にはもう一つ重要なものがあります。
二段目の最後から三段目の最初にかけて、「国の方向を決める大変なことなのに、みんなの意見を聞こうとせず、自分たちだけで決めるのはおかしい」とあります。
これは明確に嘘です。
昨年7月に集団的自衛権行使容認について憲法解釈を変更した後、11月に安倍晋三首相は衆議院を解散しました。
この時、民主党、社民党、共産党などは「集団的自衛権反対」と主張し、国民にも訴えていました。
つまり香川京子氏の言う「みんなの意見」を聞く機会があったわけです。
新聞という国民に大きな影響力を持つメディアを使って公然と嘘をつくのはやめましょう。
読んでいる人がこの主張を鵜呑みにし、騙されてしまう危険性があります。
もし本当に国民のほとんどが香川京子氏や瀬戸内寂聴氏のように集団的自衛権に猛反対なのであれば、あの選挙でこれらの政党が圧勝していないとおかしな話です。

ちなみにまがりなりにも報道のプロである新聞社の人達がこの主張のおかしさに気付いていないということはあり得ないです。
当然気付いていて載せています。
「秘密保護法 言わねばならないこと」という連載は特定秘密保護法や憲法9条改正、集団的自衛権に反対する人だけをひたすら登場させているので、どちらかと言えば嬉々として載せていることでしょう。
東京新聞は今や社民党や共産党の機関紙そのものといった新聞内容になってしまっていて、酷い新聞になったものだなと思います。
俳優の人が新聞に出てきて「集団的自衛権反対」と言っているから何となく鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考える意識を持つことが大事だと思います。
私は抑止力を向上させて覇権主義国家・中国による侵略を阻止するために集団的自衛権行使容認に賛成し、近い将来の憲法9条改正を希望します。


※関連記事
安全保障法制 -瀬戸内寂聴さん-
東京新聞5月4日の一面