7月15日、上野公園にある「上野精養軒 カフェラン ランドーレ」に寄りました。
精養軒は西洋料理の草分けとして明治5年(1872年)に築地に創業した日本で初めてのフランス料理のお店で、145年の歴史があります。
上野公園にも明治9年にお店ができ、関東大震災で築地のお店が焼失したことにより、上野公園のお店が本店になりました。
カフェラン ランドーレは精養軒創業以来の伝統の味を守り続けています。
明治時代の文豪である夏目漱石や森鴎外の小説にも上野精養軒が出てくるとのことです。
いつも上野公園に行った時に様子を見ると店の外に行列ができているのですが、この日は待たずに済んだので寄ってみました。
私はお店のお勧めの「ビーフシチューセット」を頼みました。
昔ながらのビーフシチュー、サラダ、パン又はライス、デザート、コーヒー又は紅茶のコースになっています。
最初にサラダが運ばれてきました。
レタス、カイワレ大根、ニンジン、パプリカ、紫キャベツのサラダでした。
フレンチドレッシングがかかっていて、まろやかさと少しの酸味が野菜とよく合っていたと思います。
次にライスと、明治5年の創業以来の味を守り続けている「昔ながらのビーフシチュー」が運ばれてきました。
ビーフシチューはビーフ、じゃがいも、にんじん、ブロッコリー、れんこんで作られていました。
ニンジンは紅茶で煮てあるかも知れず良い香りがしていました。
またレンコンは素揚げされています。
ビーフがよく煮込んであって凄く柔らかいです。
大きなビーフがいくつも入っていて、最初に思ったよりも食べごたえがありました。
味付けはハヤシライスと似ていて、ワインで煮込んでありかなり濃厚な味わいでした。
食べるとあっという間にトロトロになる部分と柔らかい中で少し弾力のある部分があります。
次にアイスコーヒーとデザートが運ばれてきました。
精養軒はコーヒーのお店ではありませんがまずまず美味しいアイスコーヒーでした。
デザートはバニラアイスと生クリームと桃のソースとイチゴのソースとミントの葉によって作られていました。
桃のソースは甘さと瑞々しさがあり、小さめにカットされた桃も入っています。
桃の甘酸っぱさがとても爽やかで良かったです。
バニラアイスはシャーベットに近く、さっぱりしています。
バニラの甘さとともに清涼感がありました
そして濃厚なイチゴのソースがかかっています。
この酸味が加わるとさらに爽やかで清涼な味わいになり、夏にピッタリの良いデザートだと思いました
というわけで、上野精養軒に寄って明治5年からの伝統のビーフシチューを食べることができて良かったです。
値段は高いですが深みのある良い味をしていました。
またいつか寄ってみたいと思います