読書日和

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TPP(環太平洋経済連携協定)、大筋合意

2015-10-07 22:43:35 | 政治
昨日、TPP(環太平洋経済連携協定)が大筋合意となりました。
アメリカ南部のアトランタで開催された最後の協議は何度も協議日程が延長される激しいものになりました。
それを経てついに大筋合意です。
TPPの交渉参加国は参加を表明した順に以下のようになります。

シンガポール(ASEAN)
ブルネイ(ASEAN)
チリ
ニュージーランド
アメリカ
オーストラリア
ベトナム(ASEAN)
ペルー
マレーシア(ASEAN)
カナダ
メキシコ
日本

2013年の3月に安倍晋三首相がTPP(環太平洋経済連携協定)への交渉参加を表明した時、メディアを中心にこんな論調が聞かれました。
既に交渉はだいぶ終わっていて、今さら日本が参加しても交渉できる余地はない。

しかし実際にはどうだったでしょうか。
この2年間、ものすごく奮戦したではないですか。
「交渉などできず一方的に要求を飲まされてすぐに終わる」というのは真っ赤な嘘でしたね。
甘利明TPP担当大臣の奮戦、見ている人はちゃんと見ています。

安倍晋三首相は「TPPは、自由、民主主義、人権といった基本的価値観を共有する国々が自由で公正な経済圏を作っていく国家百年の計」と語っています。
これは当然自由、民主主義、人権といった基本的価値観が存在しない国(中国のことです)を牽制しています。
私は主に横暴の限りを尽くす覇権主義国家、中国への包囲網の観点からTPPに賛成です。
TPPにはASEAN(東南アジア諸国連合)からも4ヶ国参加していて、関係を一層強固にできるのは日本にとっても良いことです。
全12ヶ国によって世界の経済の四割を占める貿易圏が確立されることになります。
アジア太平洋を股にかけた経済連携協定で貿易を活発にさせていってほしいと思います。

瀬戸田レモンケーキ

2015-10-04 19:47:02 | グルメ


山陽地方に来てからのお気に入りの洋菓子に「瀬戸田レモンケーキ 島ごころ」があります。
ゴールデンウィークに実家に帰る時にお土産を選んでいて、この洋菓子が目に留まったのでもみじ饅頭とともに購入してみました。
「2014年グッドデザイン賞受賞」とあり、包装にも真心が感じられ、直感的に美味しいのではと思いました。
食べてみると予想どおり美味しくてすっかりファンになり、お盆に帰省した時も買って行きました。



このレモンケーキの特徴は二つあります。
まずはホワイトチョコレートでコーティングされていないという点です。
今まで食べてきたレモンケーキはホワイトチョコレートでコーティングされていたので、これは斬新だなと思いました。
もう一つは生地に細かくカットされたレモンの皮の果肉が入っている点。
これは良いアクセントになっています。
生地自体にもさっぱりとしたレモンの風味があり、さらに果肉も入っていて、これぞまさにレモンのケーキだなと思います。
非常に美味しいです
広島の新幹線改札内の売店ではバラ売りもしているので、実家に帰る時に新幹線の中で食べたりもしています。

広島県瀬戸田町は日本一のレモンの産地。
私は山陽に来て初めてそのことを知りました。
日本一の特産品を生かしたレモンケーキ、2015年はモンドセレクション金賞受賞とのことですし、ますます全国に名を広めていってほしいと思います

「幻想探偵社」堀川アサコ

2015-10-03 21:36:10 | 小説
今回ご紹介するのは「幻想探偵社」(著:堀川アサコ)です。

-----内容-----
野球部を休部中の中学二年生、海彦は落とし物をした同級生のユカリを追いかけて「たそがれ探偵社」にたどりつく。
そこは幽霊専門の探偵社で、海彦とユカリは、ヤンキー姿の幽霊、大島の頼みを解決することに。
ふたりの通う中学校に伝わる不思議な話も気になりはじめ-。
大人気「幻想シリーズ」4作目。

-----感想-----
この作品は「幻想郵便局」「幻想映画館」「幻想日記店」に続く幻想シリーズの4作目です。
今作は以下の構成になっています。

第一章 ようこそ、たそがれ探偵社へ
第二章 青空怪談
第三章 小さいママ
第四章 サラフィアのカルテ
エピローグ

中井海彦は白妙(しろたえ)東中学の野球部のエース。
父親に野球部での活躍を内申書を良くするための道具としか見られていないことにショックを受け、海彦はしばらく野球部を休むことになります。
これでだいぶ意気消沈してしまいました。
担任には「引きこもりの一歩手前」と親に報告され、げんなりした海彦はある日遠回りして家に帰ることにします。
この遠回りが海彦の運命を変えました。
作中には「これが彼が巻き込まれることになる本物の変てこな伝説への第一歩となる」とありました。

遠回りして普段とは違う道を歩いていた海彦は同級生の楠本ユカリの生徒手帳を拾い、そして本人が歩いているのを見かけます。
生徒手帳を渡そうと追いかけていくと、ユカリはビルに入っていきました。
ユカリは6Fにある「たそがれ探偵社」に行きました。

海彦もそこに行ってみると事務所にいたのはパンチパーマのおじさんで、これは幻想郵便局の女言葉の人と同じ人かも知れないと思いました。
すぐに名前が青木さんと明らかになり、やはり幻想郵便局の人と同じと分かりました。
幻想シリーズは作品全体で少しずつつながりがあります。
楠本ユカリも事務所に居たのですが、海彦は大変なあがり症で、女の人と少し話すだけで顔が真っ赤になってしまいます。

また、海彦が事務所に行く時、エレベーターで大島順平というヤンキーの青年と一緒になりました。
大島も「たそがれ探偵社」に行きます。
大島は既に死んでいて記憶喪失状態でもあり、「俺の体を捜してほしい」と依頼します。
「たそがれ探偵社」は幽霊専門の探偵社なのです。
大島は浮遊霊の状態にあり、成仏できず怨霊にもなっていない浮遊霊はやがて拡散して塵芥となり消えてしまいます。
その拡散してしまう不幸な亡者を救済するためにこの探偵社はあると青木さんは言っていました。

ユカリと海彦の二人は「無事に解決したら願い事を一つだけ叶えてもらえる」という条件付きで臨時雇用として大島の問題を解決するために働くことになります。
大島は無事に成仏するためにまず自分の死の真相を知らなければならず、その調査が始まりました。
ユカリ、海彦、大島の掛け合いはなかなか面白くて楽しく読めました。
楠本ユカリの祖母にして楠本観光グループの総帥である楠本タマエも登場しました。
他の幻想シリーズにも登場していて、出番は少なくとも非常に存在感があり軽いノリの会話が多い作中において良い重しになっていました。

大島の死について調査していくと、白妙東中学校にある「秋星の庭」というものが登場します。
園芸部の部長で造園の天才だった秋川福巳と園芸部顧問だった星野先生によって作られた庭です。
この庭が作られたのは15年前で、大島が在学していたのも15年前です。
当時秋川福巳と大島は仲が悪く、大島は秋星の庭を荒らした後、行方不明になってしまいました。
さらには有馬屋書店という本屋で本が100冊万引きされたのも15年前の1999年、須藤湖々菜という当時5歳の子が秋星の庭で恐ろしいものを見たのも15年前で、一体15年前に何があったのか、非常に気になるところでした。
湖々菜はあまりに恐ろしいものを見たために魂が肉体から離れる「幽体離脱」になりそのまま元に戻れなくなってしまうほどでした。
大島の死の調査が始まって早い段階である変死事件も起きていて、15年前に大島がどのようにして死んだのか、その真相に迫るのは危険なことと思われました。

15年前に万引きされた百冊の本のうち「サラフィアのカルテ」という本はかなり大きな意味を持っていて、この本の内容に心酔した人物が自身の目的を果たすため作品の終盤で本性を現します。
サラフィア自体は現実世界でも有名なようなのですが、私はあまり知りたくないなと思いました。
作品タイトルに「探偵」とあるだけに、幻想シリーズでは今までで一番の狂気の犯罪者と向き合うことになりました。

きっとまた続編が出るのではと思います。
シリーズごとに主役が変わり毎回先の展開が気になる面白い話を読ませてくれるので、続編が出るのを楽しみにしています。


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自分の系統を伸ばす

2015-10-02 23:43:48 | ウェブ日記


以前「思考、感情、感覚、直観タイプテスト」の記事を書いた時、漫画「HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)」のことに触れました。
「HUNTER×HUNTER」の念能力は上の図のように六つの系統に分かれます。
強化系、変化系、具現化系、放出系、操作系、特質系です。
「水見式」という手法を使うことによって、自分がどの系統に属するのかを知ることができます。
各系統には以下のような性格の傾向があります。

強化系:単純で一途
変化系:気まぐれでウソつき
放出系:大雑把、短気
具現化系:神経質
操作系:理屈屋、マイペース
特質系:個人主義者、カリスマ性あり

「HUNTER×HUNTER」ですごく印象的なのが、「強化系の人が具現化系を極めようとしても上手くはいかない」というエピソードです。
自分の属する系統こそが最も相性が良く100%まで極めることができ、そこから離れるにつれて相性は悪くなっていきます。
強化系の人から見て2つほど離れた位置にある具現化系は習得しようと思っても簡単には行きません。
反対に、具現化系の人が強化系を習得しようとしてもやはり簡単には行きません。
他の系統に目移りするのではなく、自分の属する系統の力を磨いたほうが余程効率的です。


「思考、感情、感覚、直観タイプテスト」での4つのタイプについても同じことが言えるのではと思います。
他のタイプに目移りするのではなく、自分の属するタイプと向き合い力を伸ばして行きたいところです。
サポートのために他のタイプの力を磨くのは良いと思いますが、それはあくまでメインの力があってこそ。
自分の属するタイプの力は大事にしたいと思います。

私の場合は感覚タイプに属するのですが、たしかに感性は鋭いほうだと思います。
それ故に読み取りたくもない相手の思惑が見えてうんざりしたり、相手の放つ嫌味に物凄くダメージを受けたりすることもあります。
これをサポートするのが両隣にいる「思考」と「感情」だと思います。
思考の力を使って客観的に自分の状態を把握したり、感情の力を使って自分の状態を表に出すようにしたりといった具合にです。
どのタイプにも長所もあれば短所もあり、長所を生かしつつ短所を補うにはこの形が最善だと思います。