参加していた映画会が、10月からは生命倫理学として
金沢大学の院生が受講する講義となりました。
オープンな先生なので、私もお誘いをいただいて
続けてその授業にも参加させていただくことになりました。
私が美大生の頃は、映画サークルにも入っていたので
少し青春の頃の感覚に戻った感じもしています。
映画の前後に受講の二人の院生ともお話をして
またこれまでとはひと味違う雰囲気でした。
何よりも私にとっては今の若い男子学生の感性や
環境を知るいい機会となりそうです。
私も他の大学の授業を担当していますが、
内容が広告論で、受講学生も35人もいるので、
ゆっくり話し合う時間はとれません。
今回はウツをテーマにした作品で、
主演が宮崎あおいちゃんと堺雅人。
堺雅人はあまり好きな役者ではありませんでしたが
ウツになった役をうまくこなしていました。
ウツは今や日常語ともなったような言葉ですが、
その病気の内容を誰もが詳しく知っているわけではありません。
私もそうだったので、この映画を興味深く観ました。
ウツから自殺 という言葉も聞いた事がありますが
どのような心情でそうなるのか、これは一例かもしれませんが
うまく描かれていたと思います。
しかし、結婚5年目の夫婦に訪れた危機ですが、
お互いを思いやる関係が、病気を乗り越える力となっていました。
果たして、ウツを患った人の多くが
こんなにいい環境に恵まれるとも思えませんでした。
なのでこの映画はウツの人を支える人が目指す
人間関係の良い参考事例になるのでしょうね。
私もずいぶん以前から、
県の電話カウンセラーに関わっているので
こうした学びはいつも必要だと思っています。