
今日は(公財)日本野鳥の会本部から保護室長ら2名と
河川工学の専門の大熊孝先生を新潟からお迎えして査察を行いました。

大熊先生は環境破壊をする無駄なダムづくりをいくつも中止にしてきた
経験をお持ちの方で、河川工学の難しい話をわかりやすく話していただき、
また、その中で可能なことと不可能なこともざっくばらんに話して下さいました。
県からは河川課と自然環境課から5名、私たち野鳥の会石川からも5名の参加。
あとはマスコミ関係の人たちも集まりました。
まずは、県の河川課から現地の河川工事予定の説明を聞き、
普正寺の森周辺の河岸を歩きながら、大熊先生のお話をお聞きしました。

この森は景観も素晴らしく、自然のいい状態が保たれていて
できればこのままの姿で手をつけずにおきたい!
それは先生も私たちも同じ意見でした。
しかし、大熊先生の見解では現整備計画を止めるのは難しいということでした。
それは今の日本中が抱える問題で、河川整備の3本柱の
治水、利水、環境があるのですが、この「環境」に法的な規制がないために
環境を守ることができないのが現状だということでした。
なので、今でも日本中で環境破壊が続いているとのこと。
しかし、森の存在としての価値は、昔よりもずっと高くなっているのが現実です。
この森が石川県や金沢市の宝ものであることに間違いはありません。
何とかいい方法を、これから県の河川課とともに探っていかなくてはなりません。

私たちは今日の先生からの意見も参考にして、
いかにこの森を守っていくのかを
これから具体的に考えていきたいと思っています。
今日は雨も降らずにいい査察日となりました。
本部のみなさま、大熊先生、本日は本当にありがとうございました。
マンサクの花咲いているようですね。
異常な暖冬・・・春咲きツバキの花も開花していますので、マンサクの開花も不自然でないわね。
この暖冬も、週明けには今冬一番の寒波がくるようで、今度こそ雪積もるでしょう。
普正寺の森の環境査察・・・お疲れ様でした。
河川改修しても、自然環境への影響少なければ良いのだが。
どうぞ良い知恵出してね。