23日の講演の翌日、友人のお坊さんとその知人の方とに案内していただいて、初めて出雲大社にお参りしました。
境内には、神社にふさわしい清々しい気配がありました。
大きないわゆる大社作りの本殿には、「雄渾」という言葉がぴったりでした。
「やはり、来てよかった。一度は来ておくものだ」と思ったことです。
しかし、心痛む思いがしたのは、境内や特に神社の背後の山の松が枯れかかっていたことです。
松枯れは西の方から進んできていて、日本全国に広がっていることですが、「やっぱり、ここもか」と、日本の原点の一つともいうべき場所であるだけに、改めてある種のショックを感じました。
日本の原点の一つである出雲大社の背後を守る山が荒れてきていることは、日本全体の心の荒廃と環境の荒廃が深刻なかたちで同時進行していることの象徴のように思えてなりませんでした。
原因は、酸性雨-土壌の変化-土壌の菌類の変化-害虫の繁殖-松枯れというふうな連鎖だと推測されます。
その酸性雨は急激な近代化-工業化を進めている中国大陸から日本海を越えてやってきたもののようです。
問題は日本だけのことではありません。世界のグローバルな近代化のマイナス面だといってまちがいないでしょう。
これは、楽しい話ではないので、読者を増やすネタにはならないのですが、やはり書いておきたいと思いました。
それは、ご先祖さま予定者である私たちにとって、子孫の世代のために放っておけないことだからです。
何とかしたいですね。手はあるのですから。*
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