一関市花泉町、丘陵地の狭間の集落道を下って行くと、道下の法面に篠竹やつるからなる
藪があって、ノイバラや様々なつる植物が複雑に絡み合っています。
下り口を見つけて藪下の農道から見上げると、赤い実を付けたつるがあちこちに絡んでい
て、実は直径6mmほどの球形、へたや果柄の特徴からヒヨドリジョウゴでしょうね。
二枚とも2021.11.26撮影
ヒヨドリジョウゴの実のような赤色は、野鳥が見つけやすい色の1つと言われています。
また、小さな丸い実というのは野鳥が食べやすい実なんですね。彼らの口には歯がありま
せんから、ついばんだ実を丸呑みするしかありません。
これらは実を野鳥に食べてもらって、種子を遠方に散布する戦略のように思われます。
ところが、この実にはソラニンという有毒成分が含まれているので、たくさん食べれば野
鳥も死んでしまうことでしょう。そうすると前述した種子散布戦略と矛盾してしまいます。
ヒヨドリジョウゴの実は遅くまで残っているそうですから、寒さに当たって皺ばむと弱毒
化するとか、1~2個しか食べなければ害がないとか、何かしら食べても大丈夫な理由が
あるものと推測されます。
2021.11.26撮影
ヒヨドリジョウゴは2018年の9月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/63afe57137e668142f6ad44ab14ff1e3
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