里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オトメスミレ 入谷の作業道

2019-05-09 | 日記
南三陸町入谷地区西部、沢沿いの林道を上がって行くと、北側の山腹に作業道が開削されて
いますが、ずいぶん荒れていて法面が崩れかけています。
車両が走行する林道よりも、荒れた作業道の方が面白い植物に出合うことが多いため、これを
上がってみることにしました。
山側から何本もの枯木が倒れこんでいて、作業道を塞いでいます。かなり腐朽の進んだ倒木で
すからすでに細枝は落ちていて、残った太い幹を跨いで先へ進みます。




                              二枚とも2019.5.2撮影

作業道にはふつうのタチツボスミレが点々と生えていて、淡青紫色の花を咲かせています。
太い倒木を乗り越えたところで、白いスミレの花を見つけました。
観察するとタチツボスミレの白花で、オトメスミレと呼ばれる変種ですね。
それと、白花の株では、葉の葉脈部分が赤い斑になっている株もありますから、二重の変わ
り種ということになります。

オトメスミレはかつて一関市の大籠や、南三陸町の戸倉で観察したことがあります。
ただ、それらの地点では、半日陰かそれ以下の湿り気のある場所に生えていたのに、ここは
南向きの山の中腹で、今は木々の新葉が開いていないため、日当たり良好な場所です。
この場所に5~6株、10mほど先にも5~6株が生えているだけで、他はふつうの淡青紫色
の花でした。この2群が増えるのか絶えるのか、気になるところです。




                              二枚とも2019.5.2撮影

オトメスミレは2017年の5月に観察して、記事をアップしています。
特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
道端のオトメスミレ


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