里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ニワトコ 黄白色の花

2019-05-08 | 日記
東松島市野蒜地区の丘陵地沿いの農道を歩いていると、斜面から枝垂れ気味に枝を伸ばして
いる木があり、泡ぶくのような黄白色の花をたくさん付けています。ニワトコの花ですね。
山裾や道路の法面、伐採跡地などに茂っているのをよく見掛けます。

ニワトコを漢字表記すると「庭常」で、これは葉が食用になり、葉や枝が薬用に用いられる
など用途が多いため、かつては庭によく植えられていたことからの命名といわれています。
庭常の他に「接骨木」と書くこともあり、これはかつて接骨医が、骨折の治療にニワトコの
枝の黒焼きを用いたことに由来するのだそうです。




                              二枚とも2019.5.1撮影

ニワトコは三つの部位が生薬として利用されます。枝は接骨木(セッコツボク)、葉は接骨木葉、
花は接骨木花と呼ばれます。枝と葉は7~8月に採取し、花は春の開花直前に採取し、陰干し
にして使用します。接骨木は粉末にして黄檗と混ぜ、水を加えて練ってからガーゼに塗り、打
撲傷や打ち身に用いられます。浴用に用いると神経痛やリウマチにも効果があるそうです。
接骨木葉と接骨木花は煎じて、利尿薬として服用します。
薬効成分は硝酸カリウム、トリテルペンなど。


                                  2019.5.1撮影

ニワトコは2016年の6月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
ニワトコの赤い実


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