里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オッタチカタバミ 帰化植物

2023-09-04 | 日記

一関市花泉町、川沿いの車道を下手へ歩いて行くと、道路と牧草地間の法面に、黄色い小
花が群れ咲いています。カタバミの花のように見えますが、花期は春~初夏のはずで、そ
れが8月末にも咲くのでしょうか。それに草丈がふつうよりも高く、茎葉が密生している
ように見えます。よく見るカタバミとは種が違うのかも知れません。

                              二枚とも2023.8.26撮影

「カタバミの仲間」でネット検索すると、オッタチカタバミという帰化植物が載っています。
改めてオッタチカタバミで検索すると、北アメリカ原産の帰化植物で、戦後にアメリカ軍
の物資とともに侵入したとあります。在来のカタバミは地上茎が地表を這って広がるのに
対し、オッタチカタバミは地中の主根から四方に根茎が伸び、それらの先から地上茎を立
ち上げるとあります。それに草丈が10~30cmにもなるとあります。
花期を確認すると4~10月とあり、8月下旬に咲いていても違和感はありません。
特徴や花期が合致するので、オッタチカタバミで間違いないでしょう。
なお和名の由来は、在来のカタバミの地上茎が這うのに比べ、草丈のある茎が真直ぐ立ち上
がる事によるようです。

                              二枚とも2023.8.26撮影

カタバミ科カタバミ属の多年草で、北アメリカ原産の帰化植物。草丈は10~30cm。
道端や空地、耕作地周辺などに生え、現在では主に関東以西の地域に分布している。
地中の主根から四方に根茎を伸ばし、それらの先から地上茎を立ち上げる。
茎の太さは2mmほ
どあって、在来のカタバミより太い。地上部の全体に白い微毛がある。
葉は茎の上部に集まってつき、3出複葉、小葉はハート形で長さ7mmほど、夜や低温時
には閉じる。基部に長さ1mmほどの卵形の托葉がつく。
花期は4~10月、長い柄の先に2~5個の黄花を付ける。花の直径は1.5cmほど。

花弁は5個、雄しべ1本、萼片5個。花は日照を受けて開き、曇りや夜間には閉じる。
果実は蒴果で、長さ2cmほど、5稜があって細長い。熟すと種子を飛ばす。
種子は長さ1.2mmほど。



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