里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ゼニバアオイのロゼット葉

2017-02-02 | 日記
登米市豊里町鴇波地区の、北上川河川敷に広がる耕作地の農道を歩いていると、
農道法面の枯草の間に点々と丸い緑葉が生えています。
覗き込むと、今までに見たことの無い植物の葉ですが、何となくタチアオイの葉に
似ているように見えるので、アオイ科の植物かも知れません。

さらに行くと、農道法面いっぱいに群生していました。
近くの畑に植えられていたのが逸出したのか、或いは河川敷ですから、大雨の際に
上流から種子が流されてきたのかも知れませんね。




                              二枚とも017.1.26撮影

アオイ科を調べるとゼニアオイ属というのがあって、そこに属する「ゼニバアオイ」
という植物の葉が、この写真の葉にそっくりです。
解説文を読むと、地を這って繫茂するようですから、ゼニバアオイで間違いないでしょう。
名前の由来は、葉の形が丸く「銭」に似ていることから。



                                 2017.1.26撮影

アオイ科ゼニアオイ属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
昭和29年(1954年)に軽井沢で帰化が確認された。
現在ではほぼ日本全土で見られ、河川敷や荒地、道端や畑の周辺などに生えている。
茎は長さは50cmほどで、叢生して平伏または斜上して四方に広がる。
葉は互生し、葉身は円形~腎形で5~7浅裂し、葉脈部分が窪む。葉柄は長い。
花期は5~9月、花は葉腋から数個が束生する。花径は1.5~2cm。
萼片は合生し5裂。花弁は白色~淡紅色で5枚、萼長の2~3倍、先端がやや湾入する。
雄しべは多数、筒状に合着して雌しべを囲む。雌しべは1個で、先端は多数に裂ける。
萼の外側に3枚の小苞葉がある。
果実は扁平、直径5~6mm、十数個の分果に分かれる。分果は多毛で脈は目立たない。


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