気仙沼市本吉町、中河川河口域の小砂利の浜を踏査していると、アカザの仲間らしき植物
が群生していて、葉を見ると三角形になっています。ホコガタアカザという外来種が図鑑
に載っているのを見た記憶があり、これがその種かも知れません。
二枚とも2024.7.19撮影
我家の植物図鑑をめくってみましたが、ホコガタアカザは載っていませんでした。
ネットで検索すると幾つかの記事があって、葉の写真を見比べると私の写真の葉にそっく
りです。「有柄で下方の葉は正三角形に近く、上方のものほど細長くなる。」と解説され
ていて、私の写真の葉の様子どおりです。
今は地味ですが、10月頃には果穂が赤く色づくようで、その頃に再訪してみましょう。
二枚とも2024.7.19撮影
ヒユ科ハマアカザ属の1年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。草丈は20~80cm。
1945年に東京で侵入が確認されている。海岸の砂地や埋立地等に生え、よく群生する。
茎は縦縞があってよく分枝し、下方の枝はほぼ直角に出て地面に広がる。
若い茎や葉は白色球状の微突起に被われる。下部の葉は対生し、正三角形で基部は左右に
鉾形に張り出す。上部の葉は互生し、細長い三角形で浅い波形の鋸歯がある。
花期は9〜11月、花は単性で花序に雄花と雌花が混在する。雄花は苞葉がなく、緑色で一
部が赤い花被片5個と雄しべ5個からなる。雌花には花被がなく、1個の雌しべが2個の
苞葉に包まれる。苞葉は三角形で花後も残存し、果期に肥大して長さ3~5mmの卵状三角
形となり、1個の胞果を包む。
胞果は扁球形で膜状の果皮中に1個の種子を含む。
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