里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ナガミヒナゲシのロゼット葉

2017-02-01 | 日記
線路に程近い細道を散歩していると、すぐ脇の畑に模範的なロゼット葉を拡げた
株が、幾つか生えています。初めはダイコンソウの葉に似ていると思ったのですが、
それほどの剛毛(?)は生えていないので別物でしょうね。
角度を変えたり近寄ったりして眺めていたら、何となくクサノオウの仲間のような ?
と言う事は、ケシ科の植物かも知れませんね。


                                2016.12.16撮影

「ケシ科 ロゼット葉」でネット検索すると、「気ままに自然観察 ロゼット図鑑」
と題した記事があって、その中の「ケシ科」の分類に「ナガミヒナゲシ」のロゼット葉の
写真が収載されていて、これが私の写真のロゼット葉と合致しました。
念のため他の記事とも照合し、ナガミヒナゲシのロゼット葉であることを確認しました。


                        〈夢幻旅行 ナガミヒナゲシより〉


                                2016.12.16撮影

ケシ科ケシ属の一年草で、原産地は中央ヨーロッパ~地中海沿岸。
我国への侵入が確認されたのは1961年で、世田谷区で発見されて以降、各地に拡散。
現在では主に暖地の都市周辺部に広がっている。宮城県内では都市部から農村部まで、
空地や道路端などに分布域を広げている。アルカリ性土壌やコンクリート周りを好む。
晩秋に発芽し、根生葉で冬を越す。
根生葉はロゼット状で、1~2回深裂し、柄が無く、両面とも毛が多い。
茎は高さ20~60cmで、下半部には開出毛、上部には伏毛が多い。
花期は4~5月で、長い花柄の先端に、直径3~6cmの花を一つだけ付ける。
花は橙赤色~紅色の1日花。 花弁は4枚で、雄しべは多数。
花柱はなく、柱頭が放射状に伸びる。子房は黒っぽい雄しべに囲まれ円筒形。
果実は蒴果。長楕円体で長さ2~3cmのポット状。果実には小さな種子が、1000個
以上入っている。種子は長さ0.7~0.8mm、表面に網状脈がある。
なお、ケシの仲間ではあるが、アヘンの原料となるアルカロイドは含まない。






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