一関市花泉町、丘陵地の集落道を下りきると三差路があって、その脇がちょっとした草地
になっています。そこには西洋ハッカと思しき、シソ科の植物が群生していて、葉を千切
って匂いを嗅ぐと、フルーティーな香りがします。
草丈は低く15~20cmしかありませんが、これは秋口に刈払われて、その後伸びたために低
く抑えられているものと推測されます。
「西洋ハッカ シソ科」で検索し、種ごとの写真が添えられている記事を読むと、マルバ
ハッカという種が載っていて、葉身の形や葉脈のシワが私の写真のハッカとよく似ていま
す。解説には、全草にフルーティーな香りがあると記述されているので、これで間違いな
いでしょう。
三枚とも2022.12.27撮影
シソ科ハッカ属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。草丈は30~80cm。
我国へは明治初期に渡来。現在では野に逸出して、道端や集落周りなどに生えている。
匍匐枝を伸ばして増殖することから、しばしば群生する。
全体に白毛が多く、清涼感のあるハッカ臭がある。
茎の断面は四角形。葉は対生し、葉身は惰円形~円形で長さ3~5cm、葉先が円く、基部
は茎を抱く。縁には低い鋸歯があり、葉脈が凸凹のしわになる。葉裏には腺点がある。
花期は6~9月、枝先に長さ3~6cmの花序を出し、白い唇形花を多数つける。
花序の仮輪はほとんど連続する。雄しべは4個、うち2個が長く、花冠から突き出る。
果実は4分果で萼に隠れる。3分果の場合も多い。
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