里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

セイヨウミヤコグサ 草地に群生 

2017-07-12 | 日記
美里町内の国道を走行していると、道路沿いの草地に黄色い花が群生しているのを
見付けました。脇道に車を止めてから、戻って観察するとミヤコグサのようですが、
先般観察した在来種のミヤコグサに比べて花数が多いので、セイヨウミヤコグサと
思われます。

在来種のミヤコグサは、枝先の花序が1~3個の花からなるのに対し、セイヨウミヤコグサの
花序は5個前後の花からなりますから、花が重たげに見えます。




                             二枚とも2017.7.3撮影

セイヨウミヤコグサはヨーロッパ原産の帰化植物ですが、近年は道路や造成地の法面の緑化用
に種子が吹き付けられたり、牧草用に種子が散布されているようで、広い面積に群生している
場合は殆どがセイヨウミヤコグサのようです。
長い直根があるため荒地でも逞しく生長し、また刈り払いにも耐えるのでしょうね。


                                 2017.7.3撮影

マメ科ミヤコグサ属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
1970年代のはじめに北海道や長野県で帰化植物として報告され、現在では全国に分布する。
日当たりの良い道端や土手、荒地などに生えていて、しばしば群生する。
長い直根があり、茎はやや寝るかまたは斜めに立ち、高さ10~50cm。
葉は互生し、3小葉からなる複葉で、小葉は卵形~倒卵形で長さ1cmほど、葉の基部の托葉は
大きさ・形ともふつうの小葉と変わらず、5小葉に見える。
花期は5~10月で、葉腋から花柄を出し、長さ1~1.6cmの黄色い蝶形花を3~7個付ける。
萼は長さ5~8mmで先は5裂し、裂片はがくの筒部と同長またはやや短く、まばらな軟毛がある。
果実は長さ4cmほどの莢となり、鳥の足のように見える。
熟すと果皮が2裂して、黒い種子を散布する。


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