登米市東和町の嵯峨立地区東部、林道や作業道を繋いで東へ上がって行くと、かつての
宿場町の米川へ至る物見峠があります。峠の手前に杉の植林地があって、周辺が深い藪に
なっているため峠へは行かずに、雑木林の中の尾根筋を下って集落まで戻ることにします。
道らしい道はないので、尾根筋を外さないよう注意しながら下って行きます。
30分ほど下ると伐採跡地に出ました。北西向きのなだらかな斜面で、下の方には伐採時に
使われた作業道が見えます。これを下っていけば集落へ戻れるでしょう。
暫く作業道を下ると北側の尾根を巻くようになり、そこに若木からなる雑木林が広がって
います。作業道脇に赤みを帯びた木があり、樹皮が剥落してまだら模様になっています。
リョウブの木ですね。周囲を見渡すと、株立になったリョウブがあちこちに見られます。
これらは伐採後に萌芽した、ヒコバエが生長したものと推測されます。
2019.2.6撮影
リョウブの樹皮はサルスベリやナツツバキに似ていて、樹皮が剥がれてまだら模様になるの
が特徴で、皮つきのまま床柱として使われたりします。
大木になる木ではないので、一般建材とかパルプ材として用いられることはありませんが、
材が強靭で美しいため、ろくろ細工や農工具の柄にしたり、カンジキの輪にもしました。
茶道用の木炭として評価が高かった、との記述も残されています。
リョウブという名は、飢饉に備えて採取と貯蔵を「令法(りょうぼう)」によって命じたという
歴史に由来するそうです。食用となるのは芽吹いてすぐの若葉で、アクが少なく生のまま食べる
こともできますが、一般的には湯通し後に乾燥させたものを、御飯や団子に混ぜて増量して食べ
たようです。非常時の食料だったわけで、現代人が美味い不味いを論じるものではないでしょう。
2019.2.6撮影
リョウブは2016年の7月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
リョウブ 貴重な蜂蜜
宿場町の米川へ至る物見峠があります。峠の手前に杉の植林地があって、周辺が深い藪に
なっているため峠へは行かずに、雑木林の中の尾根筋を下って集落まで戻ることにします。
道らしい道はないので、尾根筋を外さないよう注意しながら下って行きます。
30分ほど下ると伐採跡地に出ました。北西向きのなだらかな斜面で、下の方には伐採時に
使われた作業道が見えます。これを下っていけば集落へ戻れるでしょう。
暫く作業道を下ると北側の尾根を巻くようになり、そこに若木からなる雑木林が広がって
います。作業道脇に赤みを帯びた木があり、樹皮が剥落してまだら模様になっています。
リョウブの木ですね。周囲を見渡すと、株立になったリョウブがあちこちに見られます。
これらは伐採後に萌芽した、ヒコバエが生長したものと推測されます。
2019.2.6撮影
リョウブの樹皮はサルスベリやナツツバキに似ていて、樹皮が剥がれてまだら模様になるの
が特徴で、皮つきのまま床柱として使われたりします。
大木になる木ではないので、一般建材とかパルプ材として用いられることはありませんが、
材が強靭で美しいため、ろくろ細工や農工具の柄にしたり、カンジキの輪にもしました。
茶道用の木炭として評価が高かった、との記述も残されています。
リョウブという名は、飢饉に備えて採取と貯蔵を「令法(りょうぼう)」によって命じたという
歴史に由来するそうです。食用となるのは芽吹いてすぐの若葉で、アクが少なく生のまま食べる
こともできますが、一般的には湯通し後に乾燥させたものを、御飯や団子に混ぜて増量して食べ
たようです。非常時の食料だったわけで、現代人が美味い不味いを論じるものではないでしょう。
2019.2.6撮影
リョウブは2016年の7月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
リョウブ 貴重な蜂蜜
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます