東松島市の宮戸島で、外洋に面した漁港周辺を踏査していると、漁具置場の奥の
草叢に紅紫色の花が何個か見えます。何かと歩み寄ると、アザミの花ですね。
ただ、茎から葉まで、ヒレ状のものが付いていて、そこから多くの剛直なトゲが突き
出ています。いろいろなアザミを観察してきましたが、こんな痛そうなトゲに覆われた
アザミは初めて見ました。。
二枚とも2017.8.3撮影
植物図鑑に「ヒレアザミ」というのがあったような ?
植物図鑑のヒレアザミの写真や解説と比べてみると、ほぼ間違いないようです。
原産地はヨーロッパ~東アジアで、古い時代に持ち込まれた帰化植物と言われています。
この過剰なまでのトゲは、馬や山羊など草食動物からの防御なのでしょうね。
二枚とも2017.8.3撮影
キク科ヒレアザミ属の二年草で、ヨーロッパ~東アジア原産の史前帰化植物。
現在では本州~九州に分布し、土手や道端、荒地などに生え、草丈は70~100cm。
茎には葉が沿下して幅広い翼となり、翼の縁には歯牙があり、先は刺になる。
葉は互生し、下部の葉は披針形で、長さ5~20cm。不規則に羽状に中~深裂し、縁に多くの刺
がある。裏面は初め白いくも毛がある。
花期は5~8月、花茎の先端に紅紫色の頭花を数個咲かせる。頭花の直径は2~2.5cm。
総苞は鐘形または半球形で、長さ2cmほど、総苞片は7~8列、外片と中片は反り返る。
果実は痩果で、長さ3mmほどの長楕円形、冠毛がある。
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