里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ノハラナデシコ ヨーロッパ原産

2022-07-27 | 日記

一関市花泉町、丘陵地の林道をゆるやかに下って行くと、道路脇の草地に小さな淡紅色の
花が幾つか咲いています。歩み寄って観察すると、花がムシトリナデシコに似たようなつ
くりなので、ナデシコ科の植物でしょう。草姿はカワラナデシコに似ていますしね。

花弁に白色の斑が入っていて、今までに見たことのない植物ですから帰化植物でしょう。
「ナデシコ科 帰化植物」で検索して、花の写真を見比べていると「ノハラナデシコ」と
いう植物が載っていて、私の写真の植物によく似ています。花弁に斑が入っていますから、
これですね。ヨーロッパ原産の帰化植物とあります。

                              二枚とも2022.7.18撮影

我国へは1965年頃、砂防用植物の種子に混じって侵入したようで、栃木県や長野県で相次
いで発見されています。植物図鑑等によると、現在では本州~九州に広く分布とあります。
直近のネット情報によれば、北海道でも道端等で撮影されています。
各地の道路法面や空地、牧草地や土手などでかなり増えているようです。

                                  2022.7.18撮影

ナデシコ科ナデシコ属の1~2年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。草丈は40~70cm。
現在では主として本州~九州に分布していて、道端や牧草地などに生える。
茎は直立して短縮毛があり、上部ほど密生する。根生葉は柄があり、ヘラ形。
葉は対生し、茎に沿うように立ち上がる。葉身は線形で、基部は茎を包む。
葉の両面や縁に毛が生える。
花期は6〜8月、花は数個ずつ束生し、ほとんど無柄。花の直径は1~1.5cm、5弁花で、
花弁の先端が歯牙状に切れ込む。花弁は淡紅色で地に白い班点が多数入る。
萼に接して3対の苞葉がある。
果実は円筒形の蒴果で、熟すと先が4裂し種子を散布する。
種子は黒色、卵形で長さ1.2mmほど。



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