里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヒサカキの黒い実

2021-12-22 | 日記

南三陸町東部、海食崖上の細い農道をたどると、崖際に常緑広葉樹が茂っています。
葉が小さくて表面に光沢があり、裏面は淡緑色で質は厚い革質、縁に細鋸歯があり、黒い
実がたくさん生っているのでヒサカキでしょうね。
実が大きめで数も多いのは、崖上の日当たりの良い場所だからでしょう。

さらに行くと、崖上だけでなく、あちこちの林縁にヒサカキが茂みをなしていますから、
この辺りではヤブツバキに次いで多い樹種のようです。

                             二枚とも2021.12.16撮影

黒くて丸い実というのは、野鳥に食べてもらい種子を遠くまで運んでもらう「鳥散布」で
繁殖することを狙っているのでしょう。ヒサカキの実はヒヨドリ、カケス、モズ、アオゲ
ラなどの野鳥が好んで食べるようです。

人からみると黒い実というのは目立ちませんが、黒や黒紫色の実は紫外線を反射していて、
野鳥は紫外線を感知できるので、それが明るい青色に見えるという説があります。
黒い実はかなり目立つわけで、それで野鳥を呼び込み繁殖を図るのでしょう。

                             二枚とも2021.12.16撮影

ヒサカキは2016年の3月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。

https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/08e3f9a2bc2add4f5f482e8c84dd3023

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿