南三陸町東部、海岸寄りの細い農道を北へ向かうと、周囲には畑や休耕地が広がっていて、
そこは赤い畑土が露出していたり、或いは枯草に覆われたりしています。
しばらく行くと、ゆるやかに南に傾斜した畑があって、オニノゲシが群生しています。
そんな畑の縁近くにおとなしそうな感じのオニノゲシ(?)が生えていて、その葉縁のトゲ状
の鋸歯はやけに小さく、葉質も薄い印象です。
これは仲間のノゲシかも知れませんね。
二枚とも2021.12.16撮影
一株見つけると近くの農道沿いや民家周りにも見つかり、オニノゲシほどではありません
がかなり生えていますね。帰り道でも、集落道の擁壁下や畑法面下の、風の当たらない陽
だまりでは花を付けている株もありました。
植物図鑑やネット記事で調べると、在来種のノゲシと判りました。
主に春に花を咲かせるので、ハルノノゲシとも呼ばれるようです。
二枚とも2021.12.16撮影
キク科ノゲシ属の二年草で、日本全土に分布する。麦などの畑作物と共に渡来した史前帰
化植物とする説がある。道端や空地、畑の周辺などに自生し、草丈は50~100cm。
主に秋に芽生え、ロゼット状の根生葉で越冬する。
葉は羽状に切れ込み、長さ15〜25cm、縁には不揃いの鋸歯がある。鋸歯の先はしばしば刺
状に尖るが、触れても痛くない。基部は両側が先のとがった三角状に張りだして茎を抱く。
茎は中空で多数の稜があり、傷つけると白い乳液が出る。
花期は4〜7月、頭花は黄色で直径2cmほど、多数の舌状花だけからなり筒状花は無い。
総苞は長さ1.2〜1.5cm。花柄と総苞にはしばしば腺毛があり、粘る。
花のあと総苞の下部はふくれ、痩果が熟すとそり返る。
痩果は狭倒卵形で長さ3mmほど、縦の脈と横じわがある。冠毛は長さ6mmほど。
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