里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

シロダモの赤い実 雄勝の林縁

2023-01-19 | 日記

石巻市雄勝町、小河川沿いの道路を海岸方向へ走行していると、川の対岸の林縁に何本か
常緑広葉樹が茂っていて、枝先に赤い実が生っているように見えます。
下手に橋があるので、これを渡ってから空地に車を入れます。少し戻って林縁を上がって
行くと、赤い実を付けた小高木が何本か茂っています。
近くまで行くと、ピーッ、ピーッと鋭く鳴いて数羽の野鳥が飛び去っていきました。
鳴き声や長い尾から、ヒヨドリでしょうね。たぶん赤い実をついばんでいたのでしょう。

                              二枚とも2023.1.18撮影

樹下で観察すると、赤い実は直径12mmほど、10個以上がまとまって付いています。
葉表には光沢があり、長さが15cmほどで数本の目立つ葉脈があります。葉裏は白緑色です
からシロダモで間違いないでしょう。

シロダモは鳥散布で増える樹木ですから、赤い実にヒヨドリが集まっていたことも納得で
きます。また少し離れた林縁の樹下には、ヒヨドリが散布した種子から発芽したであろう
幼木が、たくさん生えていました。

                              二枚とも2023.1.18撮影

クスノキ科シロダモ属の常緑広葉樹で樹高は15mになる。
暖地に多い樹木で宮城県以南の本州・四国・九州・沖縄に分布、海岸寄りに多い。
葉は長さ8~12cmの長楕円形で葉先は尖る。
葉質は厚く、表面には光沢があり裏面は緑白色、三本の目立った葉脈がある。
雌雄異株で10月頃黄色い花を咲かす。
実は翌年の秋に赤く熟すので、雌木では花と実が同時期に見られる。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿