里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オニシバリ 黄緑色の花

2017-04-15 | 日記
週の初め、登米市米谷地区の山中ではマンサクの花が咲いていたので、そろそろ
オニシバリの花も咲く頃でしょうか。
朝から強目の風が吹いていましたが、暖かい日になるとの予報だったので、同好の
先輩を誘って、一関市大籠地区の自生地一帯を歩いて来ました。
予想どおり、道路に沿った小藪には、オニシバリの小さな黄緑色の花が咲いていて、
春の走りを感じとることができました。




                             二枚とも2015.3.27撮影

オニシバリについてはあちこち探し回りまして、この大籠地区と隣の気仙沼市馬籠地区
では、何箇所かで自生を確認しています。
道路沿いの小藪、比較的平坦な松林の際、松の混じった雑木林の中などに
自生していますから、明るく乾燥気味の林際が好みと思われます。
今のところ、低山の標高150m辺りでのみ自生を確認しています。
20kmほど離れた、登米市嵯峨立地区の山中で一株だけ見つけましたが、自生の
面的な広がりは確認できていません。


                                 2015.3.27撮影

ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の落葉広葉樹だが、夏に落葉するのでナツボウズの
別名もある。樹高50~100cmの低木で雌雄異株。
東北南部~九州に分布し、山野の雑木林などに自生する。
樹皮は灰褐色で、やや光沢があって滑らか。
葉は枝先に集まって互生、倒披針形で質薄く濃緑色、長さ4~10㎝、幅0.8~2㎝。
表裏とも無毛で、葉先は鈍頭、鋸歯はない。
3~4月、葉腋に黄緑色の小花を数個付け、花弁に見えるのはがく筒が4裂したもの。
写真の花は雄花で、雌花はもう少し小さい。
6月頃から黄葉しはじめ、やがて落葉する。
果実は液果、長さ1cmほどの楕円体で、6月頃赤く熟す。
非常に辛く、食べると胃腸障害を起こす。


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