一関市室根町津谷川地区で沢沿いの林道を下っていると、山側の斜面から1本の
大木が根こそぎ倒れこんでいて、その幹に茶色いキノコが生えていました。
もう晩生キノコの季節ですから「クリタケかしら ?」と覗き込むと傘にツヤがあり、
裏のヒダが淡褐色ですからクリタケとは違いますね。
クリタケのヒダは濁った黄褐色系ですから・・そうすると、これは天然のエノキタケ
でしょう。キノコ汁にすると、トロミがあって美味しいキノコです。
倒木は朽ちかけているので不確かですが、たぶんケヤキでしょう。
以前、農家の屋敷林で、半分朽ちたケヤキにエノキタケが群がって出ているのを
見たことがあるので、樹種からしてもエノキタケで間違いないでしょう。
二枚とも2016.11.13撮影
ところで、スーパーの店頭に並んでいるエノキタケと、この天然エノキタケの外見が
大きく違うのは何故でしょう。店頭のエノキタケ(栽培品)は白くて長いですからね。
栽培品は食べやすい形状になるよう、栽培中のエノキタケに紙やプラスチックを巻い
て真直ぐ成長させているためで、色が白いのはもやしの様に光を当てないためです。
現在では「ホワイト種」なる品種もあって、これは光を当てても色がつかないようです。
2016.11.13撮影
キシメジ科エノキタケ属のキノコで、広葉樹の切株、倒木上に群生~束生する。
発生樹種はエノキ、コナラ、クヌギ、ヤナギ、ケヤキなど多種にわたる。
発生時季は晩秋10月~翌春4月で、霜や積雪に覆われても生長する。
ユキノシタ、ナメタケ、アシグロナメコなどの別名がある。
傘は初め半球形、のち開いて笠形~扁平になる。直径は3~8cm。
色は黄褐色~暗褐色で、成熟すると色が褪せることもある。表面には強いぬめりがある。
ひだは直生~上生、帯白色~淡黄色、ひだはやや疎。
肉は白~黄白色、胞子紋は白色。
柄は長さ2~11cm、直径3~10mm、ほぼ円筒形で中空。軟骨質で強い。
成熟すると黄褐色~黒褐色のビロード状短毛に覆われる。
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