東松島市宮戸島、津波被害にあった農地が復旧したようなので、農道を巡って植物観察を
していると、路肩に黄色い小花を付けた植物が群生しています。
しゃがみ込んで観察すると、マメ科のウマゴヤシの仲間のように見えます。
さらに行くと、あちこちの路肩に島状に群生しているので、農道に盛った土か、敷いた砂
利に種子が混じっていたのでしょうか。
植物図鑑でウマゴヤシを検索し、前後のページをめくるとコメツブウマゴヤシという植物
が載っていて、私の写真の植物にそっくりです。葉が3小葉、20~30個の花がほぼ球形に
つくとあるので、コメツブウマゴヤシで間違いないでしょう。
ヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代に何かに混じって侵入したようです。
牧草や緑肥として利用されたこともあったようですが、現在では道端や空地の雑草程度に
扱われているようです。
三枚とも2023.6.26撮影
マメ科ウマゴヤシ属の1~2年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。草丈は30~60㎝。
現在ではほぼ全国に分布していて、日当りの良い道端や空地、耕作地周辺などに生える。
茎の断面は四角形で、基部から分枝し、地を這うか斜上する。
葉は3小葉からなる。小葉は広倒卵形で長さ15mmほど、先端はやや凹頭、葉の先半分だけ
に鋸歯がある。
花期は5〜7月、葉腋からのびた花柄に20~30個の花がほぼ球形につく。
花は黄色で長さ3〜4mm。萼裂片は筒部より長い。
花後に花序が長くなり、熟すと果実が黒くなってやや長い総状となる。
果実は長さ2.5mmほど、刺はなく、表面に網状の脈がある。熟すと黒くなり、中に長さ1.5
mmほどの種子が1個入っている。
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