栗原市築館東部の市道を走行していると、右前方の段丘崖に黄葉した木が何本か
見えます。イチョウやカエデ類とは違って、山吹色に近いような黄色ですからエノキ
の黄葉と思われます。エノキは沿岸部ではよく見かけますが、築館のような内陸部では
ほとんど見かけない樹種なので、確認するために寄り道してみました。
下枝の葉を見ると、葉表に光沢があり鮮やかに黄葉していますから、エノキで間違いない
ですね。杉林の際や崖地の中段から生えていますから、植えられた木ではなく、鳥散布に
よって生えたものが、大きく成長したものと推測されます。
エノキの名の由来には諸説あるものの、その1つには朱色の実が野鳥に好まれることから
「餌の木」と呼ばれたというのがあります。
二枚とも2018.11.16撮影
江戸時代の五街道の1つに奥州街道があり、江戸の千住から白河に至る区間は幕府の奉行が維持
管理した。その先も陸奥三厩(みんまや)まで続いていたが、維持管理は沿道の各藩に任された。
街道には旅人の目印となるよう1里ごとに一里塚を設置したが、これは街道の両側に大きく土を
盛って塚としたもので、塚上にはエノキやマツ、スギなどの木を植えたという。
木を植えたのは根張りで塚が崩れにくくなることや、木陰が旅人に休み場となることから。
因みに築館あたりでは「照越」「築館」「城生野」に一里塚が設けられていた。
遠く遡れば、一里塚に植えられたエノキが母樹となって、野鳥が種子をあちこちに散布したのか
も知れません。エノキは山裾、河川敷、崖地などで稀に見かけます。それと地域によっては屋敷林
にも生えていることがあります。私が踏査した各地の山地では、全く見かけませんでしたね。
2018.11.16撮影
エノキは今年の8月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
エノキの果実 歌津の半島部
見えます。イチョウやカエデ類とは違って、山吹色に近いような黄色ですからエノキ
の黄葉と思われます。エノキは沿岸部ではよく見かけますが、築館のような内陸部では
ほとんど見かけない樹種なので、確認するために寄り道してみました。
下枝の葉を見ると、葉表に光沢があり鮮やかに黄葉していますから、エノキで間違いない
ですね。杉林の際や崖地の中段から生えていますから、植えられた木ではなく、鳥散布に
よって生えたものが、大きく成長したものと推測されます。
エノキの名の由来には諸説あるものの、その1つには朱色の実が野鳥に好まれることから
「餌の木」と呼ばれたというのがあります。
二枚とも2018.11.16撮影
江戸時代の五街道の1つに奥州街道があり、江戸の千住から白河に至る区間は幕府の奉行が維持
管理した。その先も陸奥三厩(みんまや)まで続いていたが、維持管理は沿道の各藩に任された。
街道には旅人の目印となるよう1里ごとに一里塚を設置したが、これは街道の両側に大きく土を
盛って塚としたもので、塚上にはエノキやマツ、スギなどの木を植えたという。
木を植えたのは根張りで塚が崩れにくくなることや、木陰が旅人に休み場となることから。
因みに築館あたりでは「照越」「築館」「城生野」に一里塚が設けられていた。
遠く遡れば、一里塚に植えられたエノキが母樹となって、野鳥が種子をあちこちに散布したのか
も知れません。エノキは山裾、河川敷、崖地などで稀に見かけます。それと地域によっては屋敷林
にも生えていることがあります。私が踏査した各地の山地では、全く見かけませんでしたね。
2018.11.16撮影
エノキは今年の8月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
エノキの果実 歌津の半島部
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