那須太社 錦輔 の日記

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ソール・ライター アンコール展

2020-08-16 21:37:00 | 絵画 美術展

2017年らしいが、前回もbunkamuraに見に行った。知人がかなり気に入っていて、また行くということで一緒に行かせてもらった。

自分にとって写真というのは今一つ良い悪い、が分からず、好き嫌いもあまりないのだが、これは分かりやすく素直に良いな、と思う作品が多かった。

今回思ったのは、枠の中からのぞくような構図が好きだな、ということ。のぞくというより光景に枠をつけたかったのかな、と思う。

そして、ソール・ライターのパートナーのソームズ・バントリーというファッションモデルの絵が何点か展示されていたが、これが上手い。自分の感じではボナールとかに似たタッチだと思ったが、ソール・ライターの絵よりテクニックもアイデアも数段優れていると思った。

以前見たときは映画も見たが今回は見なかった。確か文化村の別のフロアーで見たのだったかな?映画ではソール・ライターの晩年、彼の秘書みたいな事をして、没後ソール・ライター財団を作ったマーギット・アープという女性が出てきて、色々喋ってたが、自分としては年を取った独り者のソール・ライターがアイロンのかかってないしわくちゃのシャツを着ているのが気になって、女なんだからアイロンかけてやるとか、クリーニングに出してやるとかくらいしてやれよ、と思っていたものだ。

自分もファッションとか気にしない人だったら仕方ないが、自分は人並みに身なりに気を使ってる人だったら一肌脱ぐなり、一言言ってあげるなりしてあげれば良かったと思う。財団とか作って彼の作品を管理しビジネス展開しているのだから頭のいい遣り手の女性なのだろうがあまり好感は持てないな。

作品の感想ではないが、ソール・ライターの作品の説明文を読んでいると、カラー写真はアートとして中々認められなかったらしい。

褪色するからだという。
アートとして認められ始めたのは割と最近の事らしい。
1980年代とか?
写真芸術ってそれまでモノクロだけの世界だったの?と思ってネット検索したら、オリンパスがカメラ事業から撤退、カメラが売れなくてハードをつくる産業は終わりに近づいている、など発信している方がいた。
スマホのカメラでスナップは充分だが、光学ズームは出来ない。
コンデジがその点をついてもう一度盛り返す事ができるのか?
あるいは、スマホカメラがデジカメを駆逐してしまい、デジタルズームだけのショボい写真が主流となるのか?
 
世の中は、低いレベルで標準化されるだろう、という警句が思い出される。
 
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ムンク展 東京都美術館

2019-01-08 20:33:14 | 絵画 美術展

上野で見てきた。

平日なのにかなりの人出。

ムンクはすごく絵が上手い。あと、丁寧。遠景の端のほうまでちゃんと描いている。

自分はモネが一番絵が上手いと思っているが、モネまではいかないけどそれに近い。

ただ、時代のせいかノルウェーという僻地のせいか、タッチが色々変わる。

ゴーギャン風であったり、モネ風であったり。

 

あと、最後にグッズ売り場で、美術館には展示していなかった絵のグッズも売っていたのだが、それらを見るともっともっとダークな絵を色々描いているみたい。

ナチスから退廃芸術指定されたくらいだし。

今回の展示では、割と健全な絵が多かったと思う。

本来のダークな退廃芸術家のムンクを見ることができなかったのが残念。

 

けど、気に入った絵が多く3枚絵葉書を買った。

Galloping Horse

 

Starry Night

Apple Tree in the Garden

 

グッズ売り場では「ムーチョの叫び」というカラムーチョのパロディ商品も売っていて面白かったが、やけに高いので買わなかった。

 

通りがかりにフェルメール展の看板も見たが、案外よさそう。

フェルメール興味なかったけど見に行こうかなあ。

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聖母子像

2018-12-02 14:04:15 | 絵画 美術展

幼子のイエス・キリストを母マリアが抱いている絵。

ラファエロが有名みたいだが、あの辺りの時代の絵は興味が無く詳しく知らない。

が、踏切の脇や陸橋の上で、お母さんとお母さんに連れらたり抱っこしてもらった小さな男の子が、2人でジッと電車が来るのを待っているのを見る事がある。

電車を見たがる男の子のために、お母さんが連れてきてあげているのだろう。

そんな2人の姿を見ていると、なんとなく聖母子像という言葉が浮かんでくる。

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ピエール・ボナール展 国立新美術館(乃木坂)

2018-11-18 19:26:38 | 絵画 美術展

今ひとつだった。

絵の技術が完成されていないような気がした。

アマチュアっぽい。

あの当時の画家はプロとかアマとか無いのかもしれないが。

色もあまりきれいではない。

色の組み合わせもなんか違和感がある。

実物より写真とかWEBで見たイメージの方が良かった。

 

ゴッホ、マティス、モネ、などの巨匠とは比べるべくも無い。

ピカソがボナールを嫌っていたらしいが、同列に扱うな、と思ったのかな。

マティスはボナールを好いていたらしいが。

人柄とかそっちの方での評価ではないかな?と思う。

 

初期のテキスタイルを服に貼り付けてみたような絵が一番良かったかな。

追記:《黄昏(クロッケーの試合)》1892年 油彩

あと、ロシアから発注うけて描かれた、大きな森の絵も良かった。

追記:《夏》

追記:あと「グラフィック・アート」としてまとめてあったけど、ロートレックみたいな感じのチラシやポスターも良かった。

今、あってもそん色ない。というかその辺の人間の感覚は進化しなくて、何度も何度もリピートしてるのかな。

 

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ミラクル・エッシャーと縄文展

2018-07-25 22:30:46 | 絵画 美術展

どちらも面白かった。

エッシャーはだまし絵みたいな絵より、風景を描いたものが良かった。

自分の好きな、三つの世界、だったか金魚と水面に写った木々と木の葉が描かれた絵もあった。

縄文も良かった。

彼らはシンメトリックに作ることにあまり意義をみとめていなかったみたい。

いちおう左右対称に作っているけど、綺麗にまとめようという製作意図はみえない。

よくもあそこまでグニャグニャに作れるものだ。

岩手県盛岡市萪内[しだない]遺跡出土の鼻の高い土偶もあった!

昔々朝日週間百科で見て好きな土偶だった。

写真で見たときより丸顔だった。


7/25にNHKでこの縄文展の特集やっていたが、面白かった。

土偶はたいてい女性を模っているという事だった。

今よりはるかに短命、早死にで出産も大変だった時代、女性はすごく大事されていたのかもしれない。

女性の出産の瞬間みたいな土偶もあって、子供が股間から顔を出している場面が土偶化されていて、いっそグロテスクとさえいえるのだが、昔の人からしたら家族のみならす、部族なり集落なりの共同体の皆が最も祈りをこめた瞬間・シーンだったのかもしれない。

原始人の母系社会とか、原始女性は太陽だった、とかいうフェミニズムっぽい言説にはうなずけないが、

あと、月が生活に密着していたというのも以外だったが納得。

太陽より月のほうが地球に近いし、人の生活に影響を及ぼしていたんだ。

潮の干満は月の引力の干渉によるものだし、女性の月経も月の満ち欠けのサイクルと同じだという。

だから昔の人は月を信仰した、と言われると納得できた。


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