この間の3連休は台風、今回の3連休も台風。
雨で家に引きこもってばかりでいいかげん嫌気がさしていたのだが、昨日、9月23日なんとなくあちこちの美術館のWebサイトを見ていたら、ARTIZON MUSEUMの「生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎」
https://www.artizon.museum/exhibition/detail/543
の青木繁の絵が気になったので行ってみる事にした。
事前予約が必要、との事でWEBでクレジットカードでチケットを買った。
1,600円。
展覧会のチケットは大体金券ショップで買う事が多いので結構高く感じた。
あと、ARTIZON MUSEUMは初めて観に行くのだが、アプリをダウンロードすると音声解説が無料で利用できる。これは良い。いつも聞きたいな、と思っていたのだが500円位別途費用がかかるので、手が出なかった。
早速アプリをダウンロードした。
24日の今日、午前中の部を予約したので、二日酔いで体調が悪く寝ていたかったが、シャワーを浴びて出かける。
途中、船橋駅の電車の乗り継ぎで少し間が空いたので、構内の立ち食いそば店で急いで冷たい蕎麦を食べた。
二日酔いなので、しょっぱいおつゆも飲みたかったが、電車の来る時間なので残したのだが、結構おいしいおつゆだったので残念だった。
ARTIZONは総武線の東京駅ホームから2フロア上り、銀の鈴の前の道を通って、改札を抜け八重洲の地下街を歩いていって地下街の端っこで地上にに上がると目の前にあった。20m位歩いて横断歩道を渡るとすぐに建物入り口につく。立派な建物だ。
ブリヂストンの系列らしい。やはりタイヤは儲かるのだろう。消耗品だから。余談だが元首相の鳩山由紀夫もブリヂストンの創業者の閨閥に入っているらしい。奥さんがそうだったかな?金に困らないから空理空論を振りかざしやりたい放題してるように見える。
ブリヂストンに関してはその儲けをため込んだり、変な投機に回さないで、芸術に投じてくれるのだからありがたい事である。
展覧会の中身は、青木繁の絵は何点か良いなと思うものがあった。解説にも書いていたが、ラファエル前派の影響を受けているように思った。どうもこの美術館をつくったブリヂストンの社長さんが同時代人で青木の絵を収集しておられたらしい。教科書に載っている大漁の絵はなんか不思議な絵だった。坂本繁二郎が実際に現場を見ていて、青木はその話を聞いて想像で描いた、という説もあるらしい。漁師なのに二人ほど顔を白塗りにしている人がいるのが不思議だ。魚をとって船から上がってきた瞬間の絵ではなく、大漁を祝う祝祭の絵なのかもしれない。
坂本繁二郎は今一つだった。版画とかさっと書いたような小品を見ると上手だな、と思うのだが色が薄い。
褪色しているのだろうか?晩年は月の絵をたくさん描いていて、ただの月をとてもたくさんの色を使って描いていて、さすがだな、とは思うのだがやはり色が薄い。
二日酔いのため常設展もふくめて一通り観てさっと引き上げたが、なかなかいい美術館だった。今回はほとんどの絵は写真撮影可能だし(撮影禁止だったのは多分他所から借りてきた絵だと思う。自分の所で持っている絵は撮影OKにしてくれたみたい)、入口に控えている案内の人やガードマンの方も愛想が良いし、また来たいと思った。
帰りに1階のレストランをのぞいたが結構女性客でにぎわっていたが、メニューをみたらコース料理で3000円位だったかランチでも高めだった。
昼過ぎくらいになっていたので、八重洲の地下街で昼食を取った。美味しそうな店が沢山並んでいて、来るときは人は少なかったが、この時間になると端っこの方の店でもかなの賑わい。
地図を見るとラーメン横丁というのがあったのでそこまで行って、豚骨ラーメンを食べた。全部入りのサービスメニュー1030円。あまり臭くはなかった。一玉目が結構少な目でなおかつ美味しく感じたので、100円で替え玉を頼んだらなぜか美味しくなかった。おそらく自分の体調の問題だと思う。
結構お腹いっぱいになり、引き上げることにしたが、新しいバスターミナルをちょっと覗いてみた。
八重洲の地下2階にあって、新宿のバスタよりは小ぶりだが、その分分かりやすそう。鍛冶橋のバスターミナルよりアクセスが圧倒的に便利だが、容量が少ないので全部置き換えるのは難しいと思う。けど鍛冶橋は遠いし、屋根が無いから雨の時困るし、できたら全部こっちに置き換えて欲しい。
ぱっと見た感じでは、東京から見て東側、房総半島方面の便ばかりのような気がした。
それから総武線で帰ろうと思ったが、グランスタの下の地下道を南へ、有楽町駅の方向へ歩いていくと中々途切れなくて、とうとう京葉線の東京駅までたどり着いた。
ここまで来たらずっと地下道を通って丸の内を抜けて総武線の駅まで行けるはず。
京葉線の改札を通り過ぎ、東京ビルディングの地下から地下街に入っていく。
以前、鍛冶橋のバスターミナルに行くため、逆向きに歩いたことがある地下街だ。美味しそうな飲食店が並んでいて、どこもそれなりにお客さんが入って賑わっている。面白かったのはこちら側にも「ラーメン激戦区」というラーメン店を集めたコーナーがあったことで、しかも今日みたいな天気の悪い日でもちゃんとお客さんが入って賑わっているのだ。ラーメンは人気あるなあ。
途中、KITTEという郵政省かどこかのビルのミュージアムが無料で入れるので、ちょっと中に入らせてもらって見学をし、丸の内側の改札から東京駅に入り、休日のお昼ということですいていた総武線で座ることが出来て、船橋まで帰ってきた。
在宅勤務で体がなまり、体調もいまひとつなので結構疲れた。
今回の展覧会は今一つだったが、ARTIZON MUSEUMは中々良い美術館だった。
ただ、トイレの個室がなんとなくプレハブっぽい感じがした。床とか壁が段ボールっぽい質感の素材で、ちゃんと清掃してあるし清潔感はあるのだが、なんかちょっと館内の質感と格差があるような気がした。
でも、まあ美術館そのものは良かったし、また面白い展覧会やってたらよらせてもらいたいものである。