昔、2トントラックで飲料の配達の仕事をしていた。
ディーゼルの粘り強いエンジンで、荷物を積んでスッシリ思い車体で坂道発進する時も、決してエンストしなかった。
ギアチェンジをさぼっても粘る。ゴホッ、ゴホッ、って咳き込みながら段々回転数が上がって徐々に滑らかに回り始める。それが楽しくてわざと高いギアでゆっくり走ったりしたこともある。
それ以来、粘り強いエンジンが好きになった。
あまり沢山のオートバイや車に乗ったわけではないか、てもモーターのようにアクセルを踏んだり回した分だけ正確に馬力が出るようなエンジンはつまらない。レースではそういうコントローラブルなエンジンが良いのだろうけど。
あと、オートバイでバルブからカシャンッ、カシャンッ、ってノイズが出るエンジンも嫌だ。
低回転で粘らせながら走らせていると、悲鳴のようにカシャンッ、カシャンッ、とノイズが出てきて気持ちが良くないのである。
ハーレーというのは、そういう粘りが味なんだそうで、一回乗ってみたい。
我が国のオートバイメーカー様にも、そういう粘るエンジンを積んだオートバイを出してもらいたいものである。
ホンダは駄目かな。昔、昔、バイク屋さんの好意でVTRというオートバイに試乗させてもらったが、エンジンがモーターみたいでまったくつまらなかった。
GL1800の水平対向6気筒エンジンを切り出して2気筒で600ccにして、スクーターに乗せたら面白いと思うのだが。
あと、ヤマハはアメリカン用のV型2気筒のOHVエンジンを切り出して、単気筒800ccエンジンにして、TW800を出してほしい。
OHVは粘る、ということなので、面白いオートバイができるのではないだろうか。