これが大阪とか大都市であれば明後日に届く、というのは凄いインフラだな、と思った。
自分個人ではこれまで生きてきて、郵便をそれほど使ったことがなく、年賀状が一番たくさん使った用途だと思うが、それでも大した事はない。
こんな凄いインフラ要るのか?と一瞬思ったが、電子メールが普及するまでは、そういうインフラがある、という事は我が国にとって大いなるアドバンテージだったのだろう。
図書館で借りたが面白かった。
作者が元新聞社社員と書いてあったので、やや警戒していたが、説教臭さやアメリカかぶれは皆無で、ママ視点を徹底している感じで、なおかつ日米の違いについてはいずれに偏することもなく一長一短あるというスタンスで書いていた。
頭のいいひとだと思う。
そういうフェアな書き方をしている(と感じられる)作者が描くアメリカの男たちが格好良い。
良いこと言う。
アメリカ人と付き合いはないが、全般に馬鹿だというイメージを持っているが、この作品で描かれるアメリカ人たちは人生についてしっかりと考えた言葉を吐いている。
勝敗がハッキリつく競争社会で生きている男たちの心構えとでも言おうか。必ず勝てるわけではなく負ける事もある、それでも人生を投げるわけにはいかない男たちのマッチョで合理的な考え方。
昔、UFCという格闘技イベントで、ーク・コールマンが娘の前で血みどろになって負けたことを女性記者に責められた時、フィル・バローニという選手がコールマンを援護する発言をして、それを読んでなんて良いこと言う奴なんだ、と感動したが、それと同じような感想を覚えた。
図書館で借りた。
まあ、そこそこ。
ロスマク的なハードボイルドの骨組みは変わらない。
色々あっても結局家族の問題。
主人公の父親の問題も、ハードボイルドの文脈からなんとなく分かった。
主人公の造形はいい。
舞台となるロスアンジェルス郊外はグーグルマップ見ながら読んていると場所がわかってよかった。
同じ作者のデビュー作、「ラグナヒート」は何十年も前に読んだおぼえがある。
内容は覚えていないが、あまり面白くなかった印象が残っている。
一時期もてはやされたエルモア・レナードの作品だと思っていた。
結局家族の問題、というのはハードボイルドの基本だと思うが、現実的にも犯罪は家族の中で終始するパターンが多いのかな?と思った。