那須太社 錦輔 の日記

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ニュージャージー州

2023-07-22 12:42:29 | 地図

Bruce Sprigsteenの自伝を読んでいて、何度もGoogleマップでニュージャージー州の地図を開いた。

Springsteenはモンマス郡フリーホールド(FreeholdTownship)という街の出身。

この本を読み始めるまではニュージャージー州といえば、Bon Joviの出身地といった事しか知らなかった。

あとは、マンハッタンの隣(本当はハドソン郡という地区が間にある)のニューアークと言う都市が犯罪率が高くて危険、とか。

面積も小さくて、要はニューヨーク市の後背地なんだろうな、くらいに思っていた。

でもSpringsteenがサーフィンをやったと書いているので見てみると、なるほど確かにフリーホールドから東に25㎞から30㎞くらい行くと大西洋に面した長い海岸線がある。

Asbury Parkという海岸、Sprigsteenのファーストアルバム「アズベリー・パークからの挨拶」のタイトルにも使われているのだが、ちょうどフリーホールドの真東にある。ちなみにだがこの読み方はアズベリーで良いのか疑問だ。通りの名前はアズブリー・アベニューと表記されていて、アルバムのタイトルをつけるときに音がアズブリーよりアズベリーの方が綺麗なのでこっちにしたとかではないかと思う。

人種の坩堝のアメリカらしく、当時はイタリア系が集まる海岸とかアイリッシュ系の多い海岸など、人種によって遊び場所が決まっていたらしい。ちなみにSpringsteenはアイリッシュ系の父とイタリア系の母の息子。彼はどっちの海岸にも遊びに行ったのだろうか?

 

ニュージャージーの海岸は湾とか入り江がなくモロに大西洋に面している。

だから季節や天候によっては凄い波が来たのかもしれない。

また海岸を南の方に下っていくと今度は長い砂洲が現れる。

海岸線と並行しており、アメリカの東海岸でよくみられる不思議な地形。正しくは沿岸州というらしい。

https://alivevulnerable.com/basic/beach/

この沿岸洲の内側は逆に波などはあまり強くないだろうが、場所によっては水の流れが弱いから水質が良くないかもしれない。

この長い砂洲をさらに南に下っていくとラスベガスと並ぶ、カジノの街、アトランティック・シティがあらわれ、その先は岬になっていて陸が途切れ、デラウエア川からつながるデラウエア湾が現れる。

岬で反転して湾の奥へと東側の海岸にそって北上して行き、デラウエア川の河口をさらに遡上すると西岸に大都市フィラデルフィアがあらわれる。

Wikipediaによると人口600万人、全米で6番目というから、ニューヨークが東京だったら、横浜みたいな街なのかもしれない。
youtubeを観ていると、この町の一角にはフェンタニル(オピオイド)という薬物の中毒になった人が集まるする通りがあって、ゴミだらけで浮浪者のテントだらけの街角を正気を失って幽鬼のようにさまよう男女の姿を見る事ができるのだが、秩序が崩壊していて見ていて恐ろしくなる。

フィラデルフィアはニュージャージー州ではなく、ペンシルバニア州となる。デラウエア川が州境となっているのだ。

デラウエア川西岸のニュージャージー州側の地区はカムデンという街で、かつてはフィラデルフィアで働く人々の住宅地として栄えたらしいが、やがて人種対立から暴動などが発生し、治安悪化にともなってそういった住宅地はもっと離れた地域へ移動し、ついにはカムデンは全米でもデトロイト、セントルイスと並ぶ貧困・危険地区となったらしい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A0%E3%83%87%E3%83%B3_%28%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BC%E5%B7%9E%29

ニュージャージー州の人口分布図を見ると人口の多いエリアは3つあり、①マンハッタンの隣のハドソン郡やニューアーク市の一帯、②フィラデルフィアの対岸から州都トレントンまでのデラウエア川沿岸、③Springsteenの出身のフリーホールドも含めた東海岸一帯、となる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BC%E5%B7%9E

フィラデルフィアからさらに南西に下っていくとデルマーバ半島というところの根本を横切ってチェサピーク湾に出て、メリーランド州のボルチモアを経てワシントンD.C.へと至る。

このワシントンD.C.辺りから、もっと北方のニューヨークやボストンまでを含めた地域が米国の東海岸と言われる領域だと思われる。あとはバージニア州のリッチモンド辺りも含まれるのかもしれない。そのさらに南のノースカロライナ州までいくと、なんとなく東海岸とは言わないような気がする。

ちなみに、チェサピーク湾の最奥部にサスケハナ川が流れ込んでおり、この河を遡上していくとペンシルバニア州の州都ハリスバーグにいたるのだが(米国の場合、州都は我が国の県庁所在地のようにその州で最も大きな都市に置かれるのではないようだ。政治と経済を分離するという意味があるのかもしれない。ペンシルバニア州でいえばもっとも大きく栄えているのはやはりフィラデルフィア市なのだが州都はハリスバーグとなっている)、その手前辺りにスリーマイル島がある。あの原子力発電所事故で有名な島である。

ざっと測ってみるとフィラデルフィアやワシントンD.C.から150~160㎞位に位置している。

なんとなく、もっと辺鄙な海辺にあるのだと思っていたが、こんな内陸部の大都市圏に近いところだと知って驚いた。

 

Springsteenはバスでマンハッタンの音楽関係者の事務所やスタジオに通った、と書いているがどういうルートでいったのだろうか?

距離的にはスタッテン島を経由するのが近そうだが、Googoleマップで見るとこの島は幹線道路があまり発達していないように見えるので、ニューアークの方から回っていったのかもしれない。

 

フリーホールドの街とアズベリー・パーク海岸にはBruce Springsteenの記念館みたいな観光名所があるようだ。

おそらく行く事はなどなく、空想の世界でああだろう、こうだろう、と想像しているだけだが、それでも中々楽しい。

 

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地図の旅 サスケハナ川

2023-04-12 03:25:57 | 地図

暇に飽かせて、Googleマップを眺めていたのだが、ニューヨークを流れるハドソン川とカナダのセントローレス川って源流はつながってそうでつながってないのかな、とGoogleで何か書いてないか検索していたら、サスケハナ川という川がひっかかった。

この河はニューヨーク州の

Otsego Lake

という湖が源流で、緯度はオールバーニーの少し南位、経度はやや西になるがそこから大きく蛇行しながら南に向かっていき、メリーランド州のボルティモアの北方でチェサピーク湾の最奥部に注ぎこむ。

その東側にはデラウェア川があって、やはり蛇行しながらフィラデルフィアでデラウェア湾に流れ込む。

逆の方向にたどると、中流域でウェスト・ブランチ・サスケノハナ川と言う川と分岐し、ペンシルバニア州のピッツバーグの手前までたどりつく。

もうすこし西に進んでピッツバーグまで行くと、この都市はオハイオ川がアレゲニー川とモノンガヒラ川とに分岐する地点であり、オハイオ川を下っていくとテネシー州メンフィスの手前でミシシッピ川と合流する。さらにその地点からミシシッピ川を少し遡上するとミズーリ州のセントルイスでミシシッピ川はミズーリ川と分岐する。

サスケハナ川もデラウェア川もGoogleマップで見ると近いところを流れていて、源流は五大湖ではないかと思うのだがそうではないようだ。

おそらくニューヨーク州とペンシルバニア州の間の地域は結構な山地で土地の凹凸が複雑にからんでいるのだろうな、と思った。

また暇なときにじっくりとGoogleマップ上で辿ってみたい。

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スコットランドの細長い湖沼群

2022-08-07 12:24:32 | 地図

スコットランドの地図を見ていたら、やたらと細長い湖が多い。

ネッシーで有名なネス湖など典型的で、長さが約35キロメートル、幅約2キロメートルだという。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B9%E6%B9%96

なぜなのか、興味がわいて検索したらWikipediaの答えが載っていた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%9B

氷河で削られてできたらしい。

氷河期にはスカンディナヴィア半島からアイルランドまで山がつながっていて(海面が今よるり120mも低かったそうな)、氷河に削らて大小無数のくぼみが出来た。

やがて氷河期が終わり、氷が解けるとスカンディナヴィアではそのくぼみがフィヨルドになり、スコットランドでは湖となった、ということだ。

その湖の事はLakeといわずロッホ(loch)と言う。

ちなみにイングランド人はLochをロックと読むらしい。

 

 

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