アメリカの国務次官(政治担当)であるビクトリア・ヌーランド氏の夫はロバート・ケイガン氏(Robert Kagan)。夫人と同じくユダヤ人である。ケイガン氏は父がリトアニア出身のドナルド・ケイガン氏で、父が古代ギリシャ史を専門とする学者であるためアテネで生まれているらしい。
Wikipediaによるとビクトリア・ヌーランド氏には二人の子供がおり、今はWikipediaから記述が消えているが、以前はその二人の名前として〇〇・カガン、という姓が記載されていた。
ケイガンではなくカガンである。
ヌーランド氏とケイガン氏の姓が違うのは夫婦別姓なのかなと思うが、なぜ子供の名前がカガンなのか?
単純な機械翻訳のミスなのだろうか。確かにケーガン(Kagan)はカガンとも読める。
しかし、カガンと言えばどうしてもスターリンの側近の一人であった、ラーザリ・カガノーヴィチを思い出してしまう。
ウクライナ出身のユダヤ人でスターリンの側近として辣腕を振るい、ウクライナの農業の集団化政策を強引に押し進め、富農を弾圧粛清、また作物を政府に安く売ることを農民たちが嫌がったことから強制的な食糧徴発を行い、結果的に330万人以上といわれる餓死者を出した指導部の一員であった。
彼の名前、カガノーヴィチははるか昔にロシアを征服したモンゴル帝国の君主号である可汗の流れを引くものである、と一部反ユダヤ陰謀論の書籍には書いてあった。
その真贋は別として、ウクライナの救世主のように振る舞うヌーランド氏の夫が、ウクライナを飢饉に陥れたカガノーヴィチの血をもし引いているとしたら皮肉なことである。