愛知県の中学校で14歳の少年が柳葉包丁を買って校内で同級生を刺殺したというニュースを見た。
こういう若年者の殺人とかの異常な犯罪の報道に接すると、これは環境の問題というより、遺伝的な問題ではないかと思っていた。
この事件があった中学校は近隣では荒れてない、落ち着いた学校だったとテレビで言っていたし。
元々、異常性がある子供が、なんらかのきっかけで犯行に及んだ、ということではないか。
そして、その元々の異常性は親から受け継いだものだろう、と思っていた。
橘玲という人は、そういう遺伝の影響力の大きさについての本を書かれていて、その本を読んで「やはりそうなんだ」と思っていた。
しかし、この中学生のような異常性のある個人・および家族は自然に社会から排斥されていくはずなので、そうした排斥が人間が社会生活を営み始めた何千年前から繰り返されてきたとしたら、異常性の遺伝子を持つ家系は自然に絶えてしまうはず。
なのに、現在に至っても、このような異常性のある犯罪者がいなくなることはなく現れ続けている。
としたら、異常性というのはどんな家系にも突然変異的に発生するものであって、ダーウィン的な種は自然淘汰によって進化する、ような考え方は人類の精神的異常性についてはあてはまらないのかもしれない。
あと、漫画やテレビ、インターネットの影響もあるだろうと思う。