小泉純一郎元総理について、今一つどういった人だったのかが良く分からない。
やったことは郵政民営化、道路公団民営化など、アメリカの手先となって古き良き日本を切り売りしたように見えるが、一方で北朝鮮に乗り込んで日本人拉致を認めさせたり、中国や中国に使嗾された野党に文句を言われても靖国神社に参拝をしたり(ただ靖国神社参拝についてはTVでお賽銭を投げ入れるシーンを見たとき、あまりにぞんざいな敬意の感じられない動作で、これは本当の保守ではないな、と思った)、保守派的な行動も取っていた。
田中真紀子氏が凡人・軍人・変人と評した(小渕元総理、梶山清六氏、小泉純一郎元総理)の当時の自民党総裁候補の3人。
茂木誠さんの評価はどうなんだろうと思ってYoutubeを観てみた。
https://www.youtube.com/watch?v=vDaoGbuyB4c
茂木さんの評価は
小沢一郎氏が宮沢内閣不信任案反に賛成して自民党を下野させ、野党勢力を結集させて政権を取ったが、自民党は野中広務氏が仕切って小沢潰しをして社会党の村山氏を総理に担いで政権を取りかえした。が、その中枢の旧田中派の経世会(野中広務氏)があまりに親中になったので、アメリカはこれは何とかしなければ、となって小泉氏がそれに乗った。
また小泉氏はアメリカだけでなく大蔵省も味方につけた。当時、郵政省が郵貯と簡易保険で巨額のお金を集めており、大蔵省はこれが面白くなくて郵政省を弱体化させたかった。小泉氏はそれに手を貸した、その政策はずっと大蔵省べったりだった、というものだった。
小泉氏はアメリカと大蔵省という最強の後ろ盾を得て総理となり、郵政民営化をやって経世会の勢力を立ち直れないほど削った。
茂木さんのお話は非常に明確で、Youtubeで視聴していると、なるほどな~と納得するのだが、文字に起こしてまとめようとするとうまく行かない。
知力・胆力のある人物ではあるが、愛国者ではないような気がする。
ゲームのプレーヤーだったのかな。勝つか負けるかの舞台が好きなタイプ。
石原慎太郎氏もそういう一面があったが、あの方は思想・論理がしっかりとある愛国者だった。
うまれた時代や環境、経験が違うから小泉氏の場合は愛国者の素養を持ちえず、結局大舞台で踊ったが我が国の国益には貢献することはなかったのかな(拉致問題をのぞく)。