ワインを美味しく頂くためには温度設定が重要ですね。
当たり前のことですが「どのワインを何度位?」となると難しいですよね。
以前にも書いた事が有りますが、いくつかのキーワードの内、一つ重要な点を書いておきますので参考にして頂ければと思います。
「MLF」
ソムリエの認定試験を受けた方なら聞き覚えがある単語です。
これは「マロラクティックファーメンテーション」の略語です。
マロはマリックアシッド=リンゴ酸のこと、ラクティックはラクティックアシッド=乳酸の事を指します。つまり葡萄にある鋭い酸味を呈するリンゴ酸をヨーグルトと同じ柔らかな酸味の乳酸に変える発酵の事です。
通常、低価格の白や北の産地の白はリンゴ酸のフレッシュさを残して造られます。MLF無しです。
また、より南の産地のものは元来持っている酸が少なすぎるのでMLFで酸を柔らかくする必要もありません。
実はブルゴーニュを中心とするシャルドネの産地で樽熟成をする場合に連動的にMLFが行われます。
つまりブルゴーニュの白、或いはシャルドネの多くの産地でMLFが行われ円やかな酸味の白が出来る、という事になります。
そうすると、皆さん、ご存知の様に「鋭い酸味のレモンスカッシュは冷たいほうが美味しい」「ヨーグルトはぬるめの方が旨味を感じる」と言うようにシャルドネは冷やしすぎないほうが良い、それ以外は冷やしていい、という事になります。
ものすごく乱暴な分け方です。何故ならシャルドネでもMLFしないものもありますし、それ以外の白でもするものもあるからですが、先ずはシャルドネは「冷やし過ぎない」「それ以外は冷やしてO」と覚えましょう。
ちなみに赤ワインはほぼMLFを済ませていますし、タンニンが有りますので温度は高めでOKなのです。
今日は白の温度管理のキーワード「MLF」のお話でした。
どうぞ、「白なら何でも冷やしましょう」、を思い留まって頂きたい。
美味しい白ワインライフが始まりますよ!!
お試しください!!!