私の住む浪速区は意外と緑が多いんです。
そんなに離れていない範囲の中で公園や神社などがあるばかりは、マンション脇などにも緑が見受けられます。
私の実感では20年位の間に自然が帰ってきているように思えます。
生まれ育った堺での少年期は日本有数の臨海工業地帯から吐き出すスモッグが空をどんよりと変えました。
もっと小さな頃はまだ泳げた助松や松ノ浜も「あそこで泳げたんか?」というふうに変えてしまいました。
星などキッチリ見ることは出来なかったですね。
が、最近では空も澄んできましたし、星も見えます。(この季節は雲が多くて見難いですが・・・)
木や緑も増えたようですし、水質も良くなっている・・・・・と聞きます。
勿論、まだ泳げないのかも知れませんし、大阪を離れた田舎の夜景には及ばないと思います。
が、仕事終わりの自転車では、公園や植え込みから秋の虫の声が確かに聞こえてきます。
あきらかに「秋の音」です。
経済はバブルの頃を最後に貧しくなったかもしれませんが、少し「失っていた自然」の声が戻っているように思うのです。
ま、本当に小さかった頃の自然、高度成長期の工業、バブルで自然破壊してマンション、などを経験したからかも知れませんし、お若い方には「お前らの若い頃に潰した自然」と言われそうですが・・・・・
「何日頃に虫の音が」とか「あと何カ月すると冬の知らせが」とは言いません。
「あっ」と気づくものです。
通勤、通学時のちょっとした景色。
楽しんでいます。