一昨日、東京での会議を終え夕食に出掛けるまでの間、ホテルの部屋でテレビをぼんやりと観ていました。
ナントいう番組か、何チャンネル化も覚えていませんし、東京だけで見れるのか、大阪でもやっていたのかも判りませんが、「臭気判定士」という文言が耳に飛び込んできて見入ってしまいました。
色々な香り、臭いの悩みを解決するのだそうです。
出ていた方はテロップに(55)とありましたので私と同い年です。
なにしろ「ことごとく」頷いてしまうんです。
「特別な鼻は必要ない」
「普通に嗅げればいい」
また一般の方に目隠しで何某かの香りを嗅がせると脳波の感情の部分が反応します。
「いやな香り」「嫌い」とか「いい香り」「ええやんか」とか・・・・・
ところが彼の場合、一切針が振れません。
つまり香りで感情が左右されないのですね。
香りに対してニュートラルなんでしょう。
また彼は言います。
「世の中に良い香りも悪い香りもない」「その香りがその人にとってどういう意味を持つかなのです」と・・・・
私のワインに対する感覚も同じだな、と言えます。
お客様に「どんなワインが好き?」と聞かれても「好きなワインも嫌いなワインもありません」と答えます。
事実そうなんです。
あ、お客様は好き嫌いがあって当然ですけどね。
仮に「欠点」言える部分があっても使い方次第で美味しく感じますし、「100点」といわれるワインでも使い方で「まずい!!!」とお客様に感じさせてしまうものです。
若いソムリエを目指す人には老婆心な話ですが、心の隅に留めておいて頂ければ「ああ、あの時の話はこういう事か!!」という時があるはずです。なんてね・・・・・・