ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

たまにはワインのこと2

2020年04月18日 00時17分08秒 | ワインの事
昨日は「家呑み」が増えるだろうこの時期に「いったん栓を開けたワインも急いで空にする必要はない」と言うようなことを書きました。

そう、ワインは1日や2日で痛むことなど殆ど無いんです。

さて今日は保存温度に関してです。

世の中に「ワインセラー」なるものが「普及した」とワイン好きの間では思われがちですが、そんなことはありません。

殆どの家にはなくて当然。

ですので、大概の場合は部屋に出しっぱなしか、若しくは冷蔵庫にあるのだろうと思います。

結論から先に言いますと・・・

この時期はどこに置いていても大きな問題はありません。

季節的にはワインの保存に丁度いい温度の範囲ですし、冷蔵庫は飲み頃温度ではないにしろ「温度変化は少ない」のですから、痛むことは無い筈です。

強いて言うと濃い赤を冷蔵庫に入れると「澱」(おり)と言われる沈殿物が析出しやすくなりますので、それさえ判っていれば大丈夫です。

ということで「コロナの間は家呑みだ」とワインを買いこまれた方も、数か月のうちに飲まれるのなら保存に「そんなに」気を遣う必要はない、と断言します。

ただ、保存している場所によっては「今から飲むための温度」に合わせることは別です。

すっごくアバウトに言っておきますが・・・

1:安めの白、スッキリの白、シャンパンを始めとしたスパークリング、ボージョレのような「全然渋くない赤」などは冷蔵庫に入れておきましょう。出してきて直ぐに楽しめます。

2:渋みの強い赤は部屋の温度でOK。夜の室温が10度台の4月中旬なら、そのまま楽しめます。

3:ピノノワールややや価格が低めの=そんなに濃くない赤、高級な白、樽熟の白(主にシャルドネ種)などは1と2の間の温度が望ましい。ちょっと工夫が要ります。

他にも色々ありますが、それはまた・・・・


どうぞ「家呑みライフ」を「より美味しく」お楽しみください。


          樋口誠