「Sydney!コアラ純情編」★★★☆並み
村上春樹著2001/1/1単行本発売、2004/7/10文庫発売
活動的なのか、内向的なのかよくわからない
村上春樹さんがオリンピックを取材した。
でも春樹さんのことなので、ホテルや食事や
街の様子にかなりページを割いていて、
ちょっとしたシドニー案内にもなっている。
ただし旅行者に分かるように書いているわけでは
ないので、旅行に参考にはあまりなりそうもない。
この人の旅行記は「遠い太鼓」はかなり
好きな部類。自ら困難に立ち向かうヘミングウェイの
ような作家は自分には向かないとどこかで
書いていたが、小説世界には無くても
エッセイにはかなりそれに似た状況もある。
作家のフィルターを通すと、世の中はハードで
全てはうまくいかず、それでもその困難の中を
生きているという感じ。
乾いた笑いと、少しの哀しさ。
小説家のエッセイは難しい。
小説が好きでも、同じ人のエッセイが好きでなかったり、
エッセイは好きでも、小説世界はそうでもないとか。
村上春樹のもつ世界は両方とも好きだが、
これから彼がどこへ向かうのかはちょっと心配している。
村上春樹著2001/1/1単行本発売、2004/7/10文庫発売
活動的なのか、内向的なのかよくわからない
村上春樹さんがオリンピックを取材した。
でも春樹さんのことなので、ホテルや食事や
街の様子にかなりページを割いていて、
ちょっとしたシドニー案内にもなっている。
ただし旅行者に分かるように書いているわけでは
ないので、旅行に参考にはあまりなりそうもない。
この人の旅行記は「遠い太鼓」はかなり
好きな部類。自ら困難に立ち向かうヘミングウェイの
ような作家は自分には向かないとどこかで
書いていたが、小説世界には無くても
エッセイにはかなりそれに似た状況もある。
作家のフィルターを通すと、世の中はハードで
全てはうまくいかず、それでもその困難の中を
生きているという感じ。
乾いた笑いと、少しの哀しさ。
小説家のエッセイは難しい。
小説が好きでも、同じ人のエッセイが好きでなかったり、
エッセイは好きでも、小説世界はそうでもないとか。
村上春樹のもつ世界は両方とも好きだが、
これから彼がどこへ向かうのかはちょっと心配している。