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書籍「シューマンの指」才能というこの不可解さをミステリーで

2010-10-28 21:04:04 | 読書の時間
「シューマンの指」★★★★
奥泉 光 (著),、講談社 、2010/7/23/1版
( 322ページ , ¥ 1,680 )

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シューマンの指

シューマンの指

価格:1,680円(税込、送料別)

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「この本を読むきっかけも
TV週刊ブックレビューの特集で
著者がこの本について
インタビューを受けていたからだ。
魅力を紹介するのだから
読みたくなるハズだが、
中には20分程度のインタビューを見ても
全く食市の動かない場合もある」



「クララ・シューマン 愛の協奏曲」という映画を見た時
アヘン中毒でブラームスに激しく嫉妬する姿が
印象的だったが、
どんな音楽だったかは全く記憶に残っていない、
この本で語られるシューマンの曲は
とても魅力的で実際の曲を聞いたら
自分の印象と違うんじゃないだろうか、
それくらいイメージさせてくれるものだった。



シューマンの生み出した音楽と
それに魅せられた主人公、
音楽というものに真摯に向き合い
青春のある時期を捧げるかのよう、
そんな濃密な時間が羨ましく思えるほど。


ミステリータッチの作品だが
謎解きにはあまり重点は置かれていない、
才能というどうしようもないものを
はっきりと自覚し
才能を持つ者にあこがれつつも
心の底では激しく嫉妬している
そんな音楽に魅入られた者たちの物語だ。

その潔いほどの残酷さが
作品に常に漂い、
行間に音楽が流れて
本読みとして幸せな時間を過ごした。

この作家の本は初めて読んだので
他の本もまた読んでみよう。


★100点満点で75点


soramove
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割と凝った作者のHP
http://www.okuizumi.com/


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