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映画「キナタイ-マニラ・アンダーグラウンド」そのきっかけが、何処にでもある怖さ

2012-05-28 00:09:34 | 韓国映画・アジア映画
「キナタイ-マニラ・アンダーグラウンド」★★★☆wowowにて鑑賞
ココ・マルティン、フリオ・ディアス、
マリア・イサベル・ロペス出演

ブリランテ・メンドーサ監督、
109分、2011年8月13日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて公開
2009年,フランス、フィリピン
(原題/原作:KINATAY )





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「2009年カンヌ国際映画祭監督賞受賞作。
WOWOWで放送したものを録画して見た、
フィリピンの映画なんてなかなか見られない、
多くはきっと明るく楽しいコメディや
恋愛ものが作られているのだろうが
この作品は裏社会を扱ったもの
怖さは視覚効果だけじゃなと感じた」



貧乏な警察学校の生徒ペッピングが主人公、
彼は子遣い稼ぎの為に
麻薬の売買に関わっていたが、
「もう少し稼ぎたくないか?」という誘いに
軽い気持ちで乗ってしまったため
マニラのアンダーグラウンドを
身をもって知ることになる。



走り出したワゴン車が
娼婦を乗せたあたりから
彼はその車とともに
裏社会への道をまっしぐらに進むことになる、
どこにでもその暗い闇は間口を広げ
簡単に意志の弱いものを捉えてしまうようだ。



この映画では残虐なシーンもあるが
ほとんどは主人公の目でみた光景が
ドキュメンタリーのように描かれ
派手な銃撃シーンやケンカも無い
それだけにそこで主人公と一緒に見ることになる
ただひとつの残虐な行為が
却って心底恐ろしく感じるのだ。



後戻りできるきっかけを失い
恐ろしい光景に涙する主人公
彼はこの先、警察学校を出て
警官として働く考えだが
闇社会に片足を突っ込んで
彼の将来が垣間見えるようだ。


マニラは繁華街からちょっと外れると
そこは酔っ払いや呼び込みの多い
かなりいかがわしく、危険な場所
「怖いな」と何度か感じた
結局何気ない日常は
ほんの少しのことで狂ってしまう、
その角を曲がり、その扉を開けたら・・・、
でもそれも始めは自分の意志が
きっかけだということも事実。



ほとんど喋らないペッピングの
顔の表情の僅かな変化
泳ぐような視線の先
「そんなつもりじゃなかった!」
物言わぬ叫びが聞こえたようだ

広く一般には受け入れられないかもしれないが
wowowでこうして見ることができて良かった。





★100点満点で70点


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かつて見たフィリピン映画
「愛シテ、イマス1941」フィリピン映画、東京国際映画祭/2005年10月29日(土) 0時35分
http://yaplog.jp/sora2001/archive/315
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