「ブラック・ブレッド」★★★☆
フランセスク・クルメ、マリナ・コマス、
ノラ・ナバス、セルジ・ロベス出演
アグスティー・ビジャロンガ監督、
113分、2012年6月23日公開
2010,スペイン、フランス,アルシネテラン
(原題/原作:Pa negre)
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「この映画の予告編が良かった、
見ていて内容は詳しくは分からなかったが
少年の視線や周囲の風景、
何かとんでもないことが起きそうな予感、
映画の本篇も興味深かったが
予告編には敵わなかった印象」
スペイン内戦後のカタルーニャ。
何者かに襲われた馬車は親子を乗せて
高い崖から森へと落下するシーンから
映画は始まる、
11歳の少年アンドレウがすぐに駆け付け
血まみれになった親子の死体を発見する。
「余計なことをしてくれたね」
家族はなんだか迷惑そうだ
警察の事情聴取が行われ
主要な人物が登場すると
少年の父親に疑いがかけられ
フランスに逃亡することになり
少年もおばさんの家に預けられる。
一体何が起こっているのか
詳細な説明がないので
こちらはセリフの断片で想像するしかないが
内戦の後、同じ小さな町でも
勝ち組と負け組が存在し
息苦しいような疑心暗鬼な雰囲気に満ちて
子供はそんな空気を敏感に感じ取る。
「ただ元気で暮らせよ」
そんな言葉を残して姿を消した父親、
彼の言葉が重くのしかかる、
子供が子供らしく過ごすには
大人の作った環境は厳しすぎた、
少年は無理やり大人の階段を登らせられ
大人へのそして父親への不信感を募らせていく。
子供っぽい無邪気な笑い声は
ひっそりした含み笑いへと変わり
交わす視線の先には常にヒソヒソ声で話す
大人たちの姿があった。
「誰が親子を殺したのか?」
ミステリーの手法をとりながらも
ここに描かれるのは
人間の営みそのもの
同じ民族、地域でも人々は争い
争いが終わった後でも
その事実は長く後を引いて
隣近所同士でもそこに微妙な空気が流れて
大人たちの多くは生活に疲弊し
心無い言葉が子供を傷つけている。
森の懐に抱かれたような
いかにものんびりとした田舎の生活が
外からの見た目とは全然違い
重苦しい雰囲気で
そんな中、謎解きが始まるわけで
結果、その事実よりも
やはり子供たちには何が必要なのかとか
色々考えさせられる内容になっている。
「ブラック・ブレッド」が労働者の象徴なら
少年はラストに「ホワイト・ブレッド」を
食べる生活を選択する、
それは大人になった瞬間でもあるが
彼の心に何が交差したのか
そして見てる自分にも
何が正しく、何が間違ってるなんて
そう簡単には言えないのだと
苦々しい思いが残った。
映画の出来としては
完成度も高く
カタルーニャ地方の風景も楽しめるが
見終えて爽快な感じは無く
何か虚しい気持ちを抱えることになる。
★100点満点で75点★
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⑤(初)メリダとおそろしの森
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⑦(⑤)魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's
⑧(⑦)それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島
⑨(⑧)臨場 劇場版
⑩(⑨)崖っぷちの男
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スペイン内戦後のカタルーニャ。
何者かに襲われた馬車は親子を乗せて
高い崖から森へと落下するシーンから
映画は始まる、
11歳の少年アンドレウがすぐに駆け付け
血まみれになった親子の死体を発見する。
「余計なことをしてくれたね」
家族はなんだか迷惑そうだ
警察の事情聴取が行われ
主要な人物が登場すると
少年の父親に疑いがかけられ
フランスに逃亡することになり
少年もおばさんの家に預けられる。
一体何が起こっているのか
詳細な説明がないので
こちらはセリフの断片で想像するしかないが
内戦の後、同じ小さな町でも
勝ち組と負け組が存在し
息苦しいような疑心暗鬼な雰囲気に満ちて
子供はそんな空気を敏感に感じ取る。
「ただ元気で暮らせよ」
そんな言葉を残して姿を消した父親、
彼の言葉が重くのしかかる、
子供が子供らしく過ごすには
大人の作った環境は厳しすぎた、
少年は無理やり大人の階段を登らせられ
大人へのそして父親への不信感を募らせていく。
子供っぽい無邪気な笑い声は
ひっそりした含み笑いへと変わり
交わす視線の先には常にヒソヒソ声で話す
大人たちの姿があった。
「誰が親子を殺したのか?」
ミステリーの手法をとりながらも
ここに描かれるのは
人間の営みそのもの
同じ民族、地域でも人々は争い
争いが終わった後でも
その事実は長く後を引いて
隣近所同士でもそこに微妙な空気が流れて
大人たちの多くは生活に疲弊し
心無い言葉が子供を傷つけている。
森の懐に抱かれたような
いかにものんびりとした田舎の生活が
外からの見た目とは全然違い
重苦しい雰囲気で
そんな中、謎解きが始まるわけで
結果、その事実よりも
やはり子供たちには何が必要なのかとか
色々考えさせられる内容になっている。
「ブラック・ブレッド」が労働者の象徴なら
少年はラストに「ホワイト・ブレッド」を
食べる生活を選択する、
それは大人になった瞬間でもあるが
彼の心に何が交差したのか
そして見てる自分にも
何が正しく、何が間違ってるなんて
そう簡単には言えないのだと
苦々しい思いが残った。
映画の出来としては
完成度も高く
カタルーニャ地方の風景も楽しめるが
見終えて爽快な感じは無く
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